MERS便乗攻撃、「患者リスト」ファイル付メールが流通

韓国でのMERS(中東呼吸器症候群)感染問題に便乗したメールが出回っている。

» 2015年06月15日 12時33分 公開
[ITmedia]
メールに添付された偽装ファイル(シマンテックより)

 韓国で「MERS」(中東呼吸器症候群)の感染拡大が問題となる中、これに便乗したサイバー攻撃が発生した。シマンテックが注意を呼び掛けている。

 同社によると、攻撃は添付ファイル付のスパムメールで行われている。メールにはWordファイルに偽装した実行形式(exe)がファイル(.docx.exeとなっている)が添付され、韓国語で「MERS_病院と感染患者のリスト」というファイル名が付けられていた。

 このファイルの実態はダウンローダー型のトロイの木馬「Trojan.Swort」で、実行してしまうと、外部から別の不正プログラムがコンピュータへダウンロードされる可能性がある。

MERSウイルス(国立感染症研究所より)

 ただ同社は、Trojan.Swortが接続する先の外部ホストが応答していない状態になっているとして、この攻撃が高度な脅威ではないと分析している。

 この攻撃に限らず、感染症流行など社会を賑わす話題に便乗したサイバー攻撃は、これまで何度も確認されている。

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