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» 2015年08月25日 07時00分 UPDATE

半径300メートルのIT:責任を負えますか? 覚悟した者だけに許される操作 (1/2)

いうまでもなくスマートフォンは「個人情報のかたまり」です。ところが、楽天が始めた「楽天アプリ市場」で、ちょっと“聞き捨てならない”操作が説明されているのです。

[宮田健,ITmedia]

 スマートフォンは「個人情報のかたまり」です。あなたと仲がいいという属性が付いている連絡先情報や、さまざまなSNSのログイン情報があり、高性能なカメラで撮影したアルバムの中には、身分証明書を撮影した写真もあるでしょう。さらに、スマートフォンはあなたがいる場所にぴったりくっついていくという性質を持っています。これらは、ある意味保険の効くクレジットカード番号や、みんなが注意して取り扱うと宣言しているマイナンバーよりもパーソナルな情報です。有名人だけでなく、一般人ですらTwitterの発言一つで社会的地位を失う可能性すらあります。あなたがいま、手元に持っている機械が、実は重要なものであることは常に認識すべきことでしょう。

えっ、そんなに簡単にそのチェックボックスを変更しちゃう?

 そんなスマートフォンにおいて、個人的には“聞き捨てならない”話がありました。それは、楽天が発表した「楽天アプリ市場」の実現方法です。

300m 楽天アプリ市場

 楽天アプリ市場は、Androidにおける「Google Play」のようなアプリストアを、楽天がもう1つ作るといったものです。Google Playではなく、この楽天アプリ市場に開発者がアプリを登録することで、その売り上げを開発者、楽天、そしてダウンロードした利用者に還元するとしています。このため、利用者にも開発者にもGoogle Playよりも「お得」になるというのがとても楽天らしい仕組みです。

 セキュリティについても、トレンドマイクロと協業し、不正なアプリが登録されていないか、「月に1度全てのアプリをスキャンし、安全性をチェックする「不正アプリ対策」機能も搭載する」としています(関連記事)。

 この仕組みにおいて私が問題としているのは、この楽天アプリ市場を利用するために、ちょっとした設定を変更しなければならない、としている点です。そのオプションとは、「提供元不明のアプリのインストールを許可する」。セキュリティに詳しい方であれば、これがいかにリスクの高いことであるかは一目瞭然でしょう。

300m 「楽天アプリ市場」のダウンロードをするためには、端末の「提供元不明のアプリのインストールを許可する」をチェックする必要がある

 まず誤解してほしくないのは、楽天アプリ市場自体を非難したいわけではありません。Androidでこのような独自アプリストアを設定する場合、Android端末のこの設定を変更しなくてはならないのは理解しています。ですが、この設定を簡単に変更すべきものではないことも理解してほしいのです。

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