問題のアプリ「InstaAgent」はApp StoreやGoogle Playでランキング上位に浮上、50万回あまりダウンロードされていたという。
「自分のInstagramプロフィールを見た人物を確認できる」とうたってAppleのApp StoreやGoogle Playで配信されていたアプリ「InstaAgent」が、Instagramのユーザー名とパスワードを盗み出して外部に送信していたことが分かり、両ストアから削除された。メディア各社が伝えた。
InstaAgentの問題はドイツのiOSデベロッパー、PeppersoftのDavid L-R氏が発見。11月10日のTwitterで「Instagramのユーザー名とパスワードが正体不明のサーバに送信されている」と報告した。
同氏のTwitterによると、InstaAgentを使って盗まれた大量のユーザー名とパスワードは平文で外部のサーバに送信されていたことが判明した。50万を超すInstagramアカウントがハッキングされ、ユーザー本人の許可なくプロフィールに宣伝画像が掲載されていたことも分かったという。
「App Storeで50万回もダウンロードされたマルウェアはInstaAgentが初めて」と同氏は指摘している。App Storeからは間もなく削除されたといい、同氏はAppleの素早い対応を評価した。
メディア各社の報道によると、InstaAgentは一時、ドイツや英国、カナダなどで無料アプリのランキング上位に浮上していた。Google Playでも、削除されるまでに50万回以上ダウンロードされていたという。
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