IT担当たる者、最新の技術やその動向には常に触れておきたいものではないでしょうか。ところが欧米の情シスと違って、日本ではなかなかできない事情があります。それは――。
新製品の勉強会をしてくれる取引先業者や、まるで社員のように日々オフィスに常駐してくれる契約コンサルタント。情シス担当者にとって嬉しい(?)存在です。
しかしながら、前回もお伝えしたとおり、彼らはボランティアではありません。案件を取ってきたり、今後も御社との“ビジネス継続”が課せられていますので、リスクはご法度。その結果、どうしても発言に“偏り”が出てしまいます。やはり、最終的には自分の目や耳を信じるしかないようです。
「ネットで情報収集すれば?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。もちろん、これも1つの方法ですが、“ステマ”に踊らされない自信はありますでしょうか。
少し話が逸れますが、私はこの春に引越しすることになりまして、先日、引越業者とフロアコーティングの業者を探しました。見積を取りつつ、inexpensive(安い)か、cheap(安っぽい)かを判断するために口コミや評判なども色々調べたのですが―――これは難しい。
明らかに“ステマ”な書き込みから、巧妙に手の込んだものまで、何がホントかウソか分からなくなります。職業柄、ステマには強い方だと自信をもっていたのですが、途中でPCを閉じました……。
さて、ITインフラの選定も同様ではないでしょうか。
元々、ITインフラは複雑なうえ、考慮点は山ほどある。加えて1案件あたりの単価も高いことから、マーケティング費用も潤沢にあり、多様な“広告”を出せてしまう。これは厄介です。
しかしながら、引越業者やフロアコーティング業者探しと違い、ITインフラではユーザーに向けた情報発信が行われています。そう、セミナーや展示会といった「イベント」です。
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