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» 2016年06月30日 17時57分 UPDATE

日立・三菱電機・インテル、IoTテストベッドを共同展開

3社共同でインダストリアル・インターネット・コンソーシアムに提案した製造業向けのIoTテストベッドが承認された。製造現場と経営をつなぐプラットフォームを目指す。

[ITmedia]

 日立製作所と三菱電機、インテルは6月30日、インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(IIC)に共同提案していた次世代ファクトリー分野のテストベッドが承認されたと発表した。

 IICは、インダストリアルインターネットの成長とその加速を実現させるために240以上の官民パートナーシップで構成されたグローバルな非営利組織。テストベッドはIICの参照モデルに準拠した検証用プラットフォームで、現実世界に近い環境でソリューションの試験を行う。

 今回承認されたテストベッドを構成するのは、各FA(Factory Automation)機器との通信やFAアプリ固有の機能提供を担う「FAエッジデバイス」、FA環境とサービスプラットフォーム層を安全に接続する「IoTゲートウェイ」と「IoTヘッドエンド」、そしてビッグデータ処理などを担う「IoTデータ処理基盤」となっている。

IICテストベッドの概要(3社の報道資料より)

 また、同テストベッドで検証するIoTプラットフォームは、FA環境とサービスプラットフォーム層を統合した環境を利用でき、次世代ファクトリー分野のアプリケーション開発を加速できるとしている。3社は製造現場のFAと経営・業務支援のITをシームレスに統合するオープンなIoTプラットフォームを検証する。日立では、検証成果を自社のIoTプラットフォーム「Lumada」にも取り込むという。

日立のLumadaにおけるIICテストベッドの位置付け

 今後、同テストベッドの運用で日立は、IoTデータ処理基盤・IoTヘッドエンドなどのIT関連製品や、テストベッドの各機器を連携させるソフトウェアなどを提供し、全体のシステムインテグレーションを担う。また、三菱電機はFAエッジデバイス・アプリケーションや、設備機械をシーケンス制御するコントローラであるPLCや駆動装置などのFA環境を、インテルは、IoTゲートウェイ機器やIICとの調整サポートを担当する。2017年6月までにFA環境とサービスプラットフォーム層の安全な接続検証、製造現場の視点でのテストベッド機能や業務データフローの有効性の検証を完了させ、その後にIIC会員企業や顧客企業とのユースケース検証を行う予定だ。

 今回のIoTテストベッドの開発は、概念が先行したIoTの生産現場への導入を具体的に大きく前進させるものとして期待される。特に製造業では、グローバル競争が激化する中、急速に変化する市場および経営環境に対応し、迅速な品質改善、納期短縮が可能な生産体制が求められており、それを実現する切り札として柔軟なIoTプラットフォームが待望されている。IoTテストベッドでのユースケースでの検証が進めば、FA関連機器とクラウドやビッグデータなどとのセキュアな接続、あるいは有効なアプリケーション開発手法などに関するノウハウが蓄積され、「次世代ファクトリー」の全体像がより鮮明化してくるだろう。

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