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» 2016年08月25日 13時00分 UPDATE

川口玲子の”気になるモノ、者”:“PCを使えない”学生の鍛え方

スマホのフリック入力が“当たり前”の若者世代に、業務で必要なPCの操作を覚えてもらうには、どのように指導するのがよいのでしょうか?

[川口玲子,ITmedia]

この記事は川口玲子氏のブログ「川口玲子の”気になるモノ,者”」より転載、編集しています。


入力は迅速でも、PCの操作自体は……

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 先日記事、「スマホでリポート作成、『あると思います!』」は、読んだ方からさまざまなご意見をいただきました。確かに、新入社員のPCリテラシーの低さなどについての話を聞くと、うなずけるところもあります。少し前には、「『PCを使えない学生が急増』の問題点」という記事も注目を集めていました。

 私が専門学校で担当する「コンピュータ基礎」の授業では、まず入出力装置を知ってもらうために、「身近にない珍しい入出力装置を調べる」というリポートを課します。

 数年前の学生は、「ワープロで作成して提出してもいいですか?」と聞いてきました。彼らはけっこうPCを使いこなしていたので、調べた情報をコピペして提出したら早いと考えていたようです(もちろんコピペはNGです)。

 しかし最近の学生は、同じ課題に対して何も言わずに手書きで応じます。字を書くことを面倒と思うより、PCを使う方が面倒と思ったのでしょうか?

 今の学生は小学校のときから学校にPCがあり、触れる機会はかなり多かったはずですし、家庭内にもPCは最低1台はあったと思われます。しかしスマホの登場で、家庭内の共用のPCを使うよりスマホの方が手っ取り早いと考えるようになったのでしょう。

どのように鍛えていくか?

 しかし、将来的に“フリック入力装置(?)”なるものができて、迅速に入力ができるようになったとしても、PCの基本的な操作ができなければ、やはり仕事に支障をきたしてしまいます。とはいえ、教える方が「社会に出てから必要になるから学べ」と言うだけでは、学生はなかなかついてきません。

 便利すぎる道具があふれている学生世代にとって、「PCは便利ではないもの」になってしまっているようです。

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 そこで、スマホでは面倒な作業やできない作業について、PCの方が明らかに便利だと認識してもらう必要があります。

 学習したアプリケーションの使い方が定着しないのは、そのアプリケーションを普段の生活の中で使っていく便利さを伝えきれてないからだと考えます。授業の中の課題だけでなく、身近でしかも継続して使い続けられるものを例にとって、伝えていく必要があるでしょう。

 専門学校、大学でも、一般教養のPCリテラシーの時間にどのように鍛えていくかが課題です。

著者プロフィル:川口玲子

企業や専門学校で講師をしています。システムエンジニアの経験を生かし、IT系の研修から、ヒューマスキル系の研修まで幅広く担当しています。活動キーワードはコミュニケーション。詳しいプロフィルはこちら


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