エフセキュア、脆弱性の自動スキャン・管理ツールをリリース

ITシステムやネットワーク接続機器などの資産の把握と脆弱性の評価などを行える。

» 2016年10月19日 12時38分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業のエフセキュアは10月19日、脆弱性管理製品「F-Secure Radar」を発表した。12月からサービスプロバイダー向けに提供する。

 新製品は、企業のネットワークに接続されたITシステム資産を自動的にスキャンする機能を備え、サーバやPC、Webアプリケーションなどに存在する脆弱性の特定と危険度評価、構成レポート出力までを行える。Webアプリケーションについては、「OWASP Top 10」などに基づく脆弱性テストができるという。

「F-Secure Radar」の管理画面

 同社がこの製品を使って2016年初頭に実施した調査の結果によると、企業ネットワークでは頻繁に発見される脆弱性トップ100に該当するものが約8万5000件も特定され、そのうち7%はNational Vulnerability Databaseの基準で深刻度が非常に高いと分類されるものだったという。

 ITシステムの脆弱性は、サイバー攻撃者の侵入などに悪用される場合が多く、同社では「悪用可能性のある脆弱性のほぼ全てが適切なパッチ適用や管理上のシンプルな変更によって容易に修正できる」と指摘し、脆弱性管理の必要性を挙げている。

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