クラウドバックアップでうっかり“やらかして”しまい、世間に大迷惑を掛けてしまいました。そのてんまつとは?
先日、メールボックスをチェックしていたところ、メールマガジンや広告メールのなかに「〜〜サービス利用に関するお願い」というメールが混ざっていました。
アンケートか何かだと思って開いてみると、そこにはハッとするような内容の文言が並んでいるではありませんか……。
さて現在、貴殿ご利用の(光回線サービス名)につきまして、貴殿の送出するトラヒック量が平均的なデータ転送量を著しく上回っていることにより、複数のお客様で共有されるネットワーク設備および通信帯域を専有してしまう状況が発生しております。この結果、多くのお客様が、通信速度の低下・通信品質の悪化等の影響を被っております。
……実は、心当たりがありました。
ちょうどその1週間前くらいから、HDD内の写真ファイルを「クラウドバックアップ」していたところだったのです。その量、なんと約4テラバイト。光回線サービスから送られてきたメールでは、1日あたりの通信量が“数百Gバイト”単位で記録されており、これは確かに著しく大量な通信量です。
ひとまずクラウドバックアップを中止し、静かに反省していたところでした。これでは怒られても仕方がありません。
バックアップについては、このコラムでも何回か取り上げており、実はその都度、担当の編集さんから「クラウドじゃダメなんですかね?」と聞かれていたのです。そんなこともあって、「ちょっとクラウドバックアップを試してみるか……」と思った矢先の出来事でした。
忘れがちではありますが、クラウドバックアップは足回りである「通信回線」にも大きく影響します。光ケーブルによる通信サービスの中には、今回のような「通信制限をかけない」とするプロバイダーもあるようなのですが、やはりネットワークはインフラであり、有限の資源をシェアするという性質があります。少数のユーザーが占有することはまかりならないことなのです。
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