特定のメーカーに限らず、IFEに一般的に当てはまる問題として、IFEをハッキングすれば、機内の乗客に表示する情報の内容を操作し、高度や速度などの数値を改ざんできるほか、客室乗務員が使うアプリに不正侵入して、機内放送や照明などを操作できてしまう恐れもあるという。こうした攻撃を連鎖させれば、乗客を混乱状態に陥れることも可能だと同氏は推測する。
今回の調査結果を踏まえてサンタマルタ氏は、「高度なスキルを持った人物による着実な攻撃に対してIFEシステムが抵抗できるとは思えない」と結論付け、「安全を守る責任はIFEシステムのメーカーだけでなく、航空機メーカーや運航会社にもあり、それぞれが重要な役割を担っている」と指摘した。
パナソニックアビオニクスには2015年3月に報告済みだといい、「少なくとも突出した脆弱性については、パッチを開発して配信する時間は十分あったはず」と同氏は見る。ただし航空会社やソフトウェアのバージョンの数があまりに多く、問題が完全に解決されたかどうか確認することは難しいとしている。
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