セキュリティの新国家資格に4175人が登録申請、4月スタートの「登録セキスペ」

4月に始まる「情報処理安全確保支援士」(登録セキスペ)の初回登録に、4175人から申請があったという。

» 2017年02月15日 13時32分 公開
[ITmedia]
「登録セキスペ」制度の概要(出典:IPA)

 情報処理推進機構(IPA)は2月15日、4月1日に開始する情報セキュリティ分野の国家資格「情報処理安全確保支援士」(略称「登録セキスペ」)の初回登録に4175人から申請があったと発表した。書類審査を経て4月1日から登録情報などを順次公開する。

 登録セキスペは、従来の「情報セキュリティスペシャリスト試験」に代わる制度して経済産業省が新設した国家資格。セキュリティに関する相談や情報提供、助言、状況調査や分析などを通じた情報セキュリティ確保の支援を担う。資格維持には定期講習の受講が義務になっている。

 登録セキスペとして活動するには経済産業大臣から認定を受け、IPAに登録する必要がある。登録されると、IPAサイトで登録番号や登録年月日、試験合格年月、講習修了日が公表され、登録者の希望に応じて氏名や生年月日、住所(都道府県)、勤務先なども公表される予定。

 有資格者は、4月から年2回実施される「情報処理安全確保支援士試験」の合格者だが、経過措置として2018年8月19日までは「情報セキュリティスペシャリスト試験」もしくは「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験」合格者(合格年度は不問)も、登録を申請できる。

 初回の登録申請は1月31日で締め切られ、現在は10月1日付登録分の申請を受け付け中。初回登録者にはIPA理事長名の登録証と講習受講計画が送付される。また、登録者本人と登録者が所属する組織や企業では登録セキスペのロゴマークが使用できるようになる見込み。

登録セキスペのロゴマーク(出典:IPA)

 なお、情報処理安全確保支援士試験の初回試験は4月16日に実施される予定で、IPAは2月20日午後8時まで受験の申し込みを受け付けている。

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