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» 2018年02月27日 07時00分 公開

半径300メートルのIT:ここまで来た、悪質Web広告の“だましの”手口 (1/2)

“誤タップ狙いがみえみえ”のひどい表示方法が横行する悪質Web広告。最近は、こんな手口まで……。

[宮田健,ITmedia]
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 最近、個人で運営しているWebサイトで、大きな決断をしました。広告表示を外すことにしたのです。

 そのWebサイトは、ブログブームが起こった時代どころかテキストサイト全盛期以前から続けていて、かれこれもう20年間も運営しています。それを今、“Web広告などなかった1990年代の姿”に戻すことにしたのです。

個人運営サイトで“お金を稼ぐ”ということ

 個人で運営するサイトで広告を外すのは、実は大した影響がないのかもしれません。私の場合、ある特定ジャンルのサイトとしてはそこそこの閲覧数があったとは思うものの、これだけで食べていくのは難しく、利益は「サーバ代を捻出できる」程度のものでした。

 もちろん、SEOをきっちり行って検索流入を増やし、さらに効果的な広告表示を行えば伸びしろはあったのかもしれません。でも、それは、「自分がやりたいこととは違うのではないか」と思い続けていたのです。

 思えば、ブログブームが過ぎたころから、「自分のブログに広告を表示し、それによって収益を得る」のは当たり前になっており、現在では「広告を貼っていないブログなどない」といってもいいくらいです。

 ただ、商用サイトならともかく、個人運営のサイトで「金もうけ」を考えはじめると、どうしても“お金そのもの”が目的になってしまいがちです。私も、そうなっていないかと自問自答し、お金のためではなく、趣味として細く長く続けていく道を選んだのです。

 広告を「見る側」の立場に立ってみると、最近のバナー広告には“見るに耐えないもの”が含まれていることもしばしばです。どぎつい表現のマンガ、脅すような言葉、子どもにはとても見せられないきわどい写真……。全てがそうであるとは言いませんが、一部でもそういうものが含まれてしまうと、バナー広告全体が嫌われるのも仕方がありません。

 さらに、スマートフォン向けのサイトでは、バナーが中央に薄く表示され、ゆっくり落ちていくような“誤タップ狙いがみえみえ”のひどい表示方法もあります。そうやって表示された広告をじっくり見る人など、ほとんどいないでしょう。

 広告主は「興味を持っていなかった人が偶然、広告を目にすることで商機につながる」と考えているのでしょうが、私はこれまでそんな偶然に出会ったことはありません。あくどい広告表示は、嫌悪感を覚えることはあっても、広告主が思うような効果を挙げることなど極めて少ないと思うのです。

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