「誕生日テロ」を可能にした? Twitterの新ルールが露呈させたリスク半径300メートルのIT(1/2 ページ)

13歳未満による利用を禁止したTwitterの新ルールを受け、「ある騒動」が世界を席巻しています。この事態、実は私たちが日頃使っているSNSに潜む新しいリスクを示唆しているかもしれません。

» 2018年06月19日 07時00分 公開
[宮田健ITmedia]

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 とても困ったことになりました。全世界で人気のTwitterでは今、「自分の誕生日を設定しただけで、なぜか『13歳未満』としてアカウントをロックされてしまう」という奇妙な事態が発生しているのです。

 Twitterは、2018年5月25日に加えた新ルールで、13歳未満によるアカウント作成やツイートを禁止し、公式プロフィールの年齢を13歳未満にしているアカウントのロックを始めました。例えば日本では、LINEの公式Twitterアカウントが「13歳未満」としていったんロックされてしまったようです。

 ところが、「アカウントに設定した生年月日が明らかに13歳以上であるにもかかわらず、13歳未満としてロックされてしまう」というまさかの事態が、全世界のあちこちで報告されているのです。

参考:Twitter規約改定で13歳未満が利用禁止に 公式アカウントが凍結される騒ぎ 「13歳以上でも凍結」の声も(ねとらぼ)

 かくいう私も、運営するWebサイトの「公式アカウント」が、現在進行形で被害に遭っています。具体的にいうと、アカウント設定で、Webサイトの“誕生日(つまりWebサイトの開設年月日)”を入力したところ、なぜか一発で13歳未満と判断され、ロックをくらってしまったのです。ちなみにその日付とは「1996年10月」。「13歳未満」どころか、2018年で22周年になる老舗サイトなのですけれど……。

photophoto Twitterから来た無情なメール。この後「誤解」を解くために自分の身分証明書を送信するも、15日たっても音沙汰はありません。さようなら、私のアカウント……
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