調査会社のGartnerは3月2日、2005年の世界市場における携帯電話の販売台数調査結果を発表した。販売台数は8億1660万台と、2004年と比べて21%増となった。
特に上位メーカーが好調だ。上位6社の合計マーケットシェアは2005年第1四半期には78%だったが、第4四半期には84%まで上昇している。その中の日本メーカーは、合弁会社のソニー・エリクソンだけだ。
「規模の経済を追求すること、あるいはニッチ市場向けに適切なビジネス展開を行うことのいずれかを選択しない限り、端末ベンダーが市場で生き残るのは難しい」とGartner携帯電話端末担当の主席アナリスト、カロリーナ・ミラネシはコメントしている。
メーカー | 2005年販売台数 | 2005年シェア | 2004年販売台数 | 2004年シェア |
---|---|---|---|---|
Nokia | 2億6561万4800台 | 32.5% | 2億723万1300台 | 30.7% |
Motorola | 1億4492万400台 | 17.7% | 1億412万4200台 | 15.4% |
Samsung | 1億375万3600台 | 12.7% | 8523万8400台 | 12.6% |
LG | 5492万4600台 | 6.7% | 4227万6800台 | 6.3% |
SonyEricsson | 5177万3800台 | 6.3% | 4203万1700台 | 6.2% |
Siemens | 2859万600台 | 3.5% | 4845万5800台 | 7.2% |
その他 | 1億6698万5100台 | 20.6% | 1億4464万3700台 | 21.6% |
合計 | 8億1656万2900台 | 100% | 6億7400万1900台 | 100% |
純粋な国内メーカーは6位以内にランクインできなかった。2005年においては、パナソニック モバイルが8位、三洋電機が10位。2004年は上位国内ベンダーのシェアは2%台だったが、2005年は1%台前半まで低下した。
Gartnerは「国内市場の世界市場に占める割合が低下したこと、国内市場でシェアの分散化が進んだこと」などをシェア低下の理由として挙げている。
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