子どもに携帯電話を持たせる理由は「緊急時に連絡がとれるように」が最多

» 2006年10月16日 20時41分 公開
[ITmedia]

 サーベイリサーチセンターは、自主調査「子供の携帯電話の利用について」の結果を発表した。9月27日と28日の両日、携帯電話を利用した同社のモバイルリサーチシステム「Clip Up Express」のモニターに対し、クローズドアンケートを行ったもので、有効回答数は504件。調査対象は、子どものある20代から50代の既婚男女。

 同調査によれば、子どもの携帯電話所有率は、小学生低学年では12.8パーセント、高学年では33.3パーセント、中学生では62.5パーセント。高校生以上では100パーセントに近い所有率となった。

 初めて子どもに携帯電話を持たせた時期は、「中学生」と「高校生」がそれぞれ3割。現在、子どもに携帯電話を持たせていない親に、持たせたいと考える時期を聞いたところ、小学生低学年以下が14.3パーセント、小学生高学年が19.2パーセント、中学生が28.1パーセント、高校生が25.5パーセントという結果が得られた。2005年に実施した同内容の調査では、「高校生」の時期に持たせたいと考える親が最多だったが、今回の調査では「中学生」の時期を挙げる親が最多となった。

 子どもに携帯電話を持たせる理由は、「緊急時に連絡がとれるように」が55.5パーセントで最多。また、現在子どもに携帯電話を持たせていない親の9割が、いつかは持たせたいと回答している。その理由は76.7パーセントが「緊急時に連絡がとれるように」としており、防犯を意識している親が多いことが分かった。

 また、子どもに携帯電話を持たせたくない理由としては、料金の負担、子供の交友関係が分からなくなること、有害サイトへの接続に対する不安が挙げられた。なお、子どもの携帯電話料金は、中学生までは親が負担しているケースがほぼ100パーセントだが、高校生の14.6パーセントは本人が負担している。

 携帯電話料金は、小学生では平均で2798円、中学生では平均4923円。高校生になると、平均が8312円に急増する。小中学生では、親が防犯の面から「持たせて」いるのに対し、高校生になると、本人が友人とのコミュニケーションツールとして使いこなしているものと推測されている。

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