Linuxが動作している最中には,特定のタイミングで同時アクセスされるファイルが多く,かなりの数に達する。この際にバッファへ蓄積された内容は,速やかにディスクへ反映させないと,万が一のシステムダウン時に変更内容が失われてしまう。
これらの作業を受け持っているのが,update/bdflushデーモンだ。プロセスを確認すると次のような行が見つかるだろう。
$ ps ax 〜中略〜 627 ? S 0:34 update (bdflush) 〜以下略〜 |
このデーモンは,初期設定でflushを5秒,syncを30秒ごとに実行するようになっている。しかし,ハードディスク上のファームウェアによってはまったく変更がなくてもキャッシュをフラッシュさせてしまう。
使用環境にもよるが,Linuxが頻繁にダウンすることが無ければ,このデーモンの書き込みやフラッシュ設定を変更させてもよいだろう。もちろん,変更された内容が書き込まれる前にシステムダウンした場合,前述のように内容が失われてしまうことを忘れてはならない。このため,極度に長い秒数を設定するのは避けたほうがよいだろう。
# vi /etc/inittab 〜以下の行を見つける〜 ud::once:/sbin/update -s 3600 -f 3600 |
ここでの例は,sync(-s)を3600秒,flash(-f)を3600秒で指定している。無用なアクセスは避けて,ハードディスクに優しい環境にしたいものだ。
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