PLM(ぴーえるえむ)情報システム用語事典

product lifecycle management / 製品ライフサイクル管理

» 2003年08月12日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 製造業において、製品開発期間の短縮、生産工程の効率化、および顧客の求める製品の適時市場投入が行えるように、企画・開発から設計、製造・生産、出荷後のサポートやメンテナンス、生産・販売の打ち切りまで、製品にかかわるすべての過程を包括的に管理すること。また、そのためのITソリューションをいう。

 近年、市場における製品寿命(プロダクト・ライフサイクル)の短命化が進んでおり、製品のすばやい市場投入、適切な撤退時期の見極めなどが求められている。また、BTOに代表される多品種少量化も進展している。そのため、特に製造業においては開発・生産のリードタイム短縮、機動的な製造数量の調整、顧客ニーズの製品への迅速な反映、製造工程の下流で発生した設計変更を上流工程にフィードバックするといったことが必要になってきている。

 そのためには、設計・開発データのほか、生産部門や営業、保守部門まで、製品に関係する各部門およびパートナー間で情報を共有し、効果的に活用する仕組みが必要となる。こうした仕組みやそれを支える情報システムをPLMと呼ぶこともある。

 具体的なIT製品・ソリューションとしてのPLMは、PDMから進化してきたものも多い。

参考文献

▼『実践!PLM戦略――製造業の製品競争力優位の経営手法』 山田太郎=著/ネクステック=監修/PHP研究所/2005年6月

▼『PLM:プロダクト・ライフサイクル・マネジメント――市場データと成功事例をもとに語る』 庄司孝、椎木武=著/エンジニアリング・ジャーナル社/2006年10月

▼『図解でわかるPLMシステムの構築と導入』 久次昌彦=著/日本実業出版社/2007年11月


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