SBA(えすびーえー)情報システム用語事典

service based architecture / サービスベース・アーキクテチャ

» 2004年05月10日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 ネットワーク上で利用するためのインターフェイスを公開し、独立した機能を持つアプリケーション――ソフトウェアサービスを組み合わせることで柔軟かつ迅速なシステムを開発するためのフレームワーク。例えば会計システムにおける「消費税計算」や「外貨計算」などはそれぞれ1つのソフトウェアサービスとなる。

 ソフトウェアサービスを組み合わせ、1つのシステムとして利用可能にするには、各サービスから生成されるメッセージを送受信するメッセージングレイヤー、セキュリティを確保するための管理/ポリシーレイヤー、ビジネスプロセスを制御する「ビジネスプロセスレイヤー」などの構造が必要になる。これらのレイヤーの上にソフトウェアサービスを載せ、エンドユーザーが求める機能要求に従ってシステムを構築していく。

 SBAのメリットとしては、既存のシステム資産を再利用することで、新しいシステムを迅速に開発できることが挙げられる。ただしこのメリットを享受するには、実際の業務プロセスを分析し、どういったプロセスが重複しているか、またどのような機能ならば再利用できるかを見きわめる必要がある。この分析結果を基にシステムの実装を進め、将来の再利用資産として蓄積していくことが重要だ。

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