サーノフの法則(さーのふのほうそく)情報システム用語事典

Sarnoff's Law

» 2005年07月31日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 ネットワークの価値もしくは効用は、ノード(加入者や視聴者)数に比例をするという事実を示す言葉。新聞や放送などの1対n型のマスメディアにおいて成立する。

 テレビ放送網のようなハブ&スポーク型ネットワークにn台のノードがつながっている場合、中央のハブ(放送局)とノード(受信機など)の組み合わせはn通りとなる。これは、例えば100台のテレビ受像機を持つテレビ放送網は20台の受像機しかない放送網の5倍の伝播力、影響力があるということを意味する。

 また、物理装置的な意味だけではなく、視聴率が20%の番組は視聴率5%の番組よりも(広告主などにとって)4倍の価値があることも示すものでもある。すなわちサーノフの法則は、新聞が購買者数で、ラジオやテレビが聴取率や視聴率によってメディア価値が測られる根拠を示すものといえるだろう。

 法則の名称は“放送”の概念を提案し、ラジオおよびテレビ産業を作り上げた元RCA会長のデビット・サーノフ(David Sarnoff)に由来している。

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