7-Zipに深刻な脆弱性 旧バージョンは早急なアップデートをセキュリティニュースアラート

NHS Englandは7-Zipの重大脆弱性「CVE-2025-11001」が悪用されていると発表した。ZIPファイル内のシンボリックリンク処理に起因し、任意コード実行につながる恐れがある。早急な更新が推奨される。

» 2025年11月21日 08時00分 公開
[後藤大地ITmedia]

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 英国国民保健サービス(NHS)のデジタル部門は2025年11月18日(現地時間)、圧縮・解凍ソフトウェア7-Zipに関する脆弱(ぜいじゃく)性(CVE-2025-11001)について、悪用事例を確認したと発表した。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者が任意のコードを実行できる可能性がある。対象となるのは7-Zip 25.00より前の全てのバージョンとされている。

ZIPファイル処理の欠陥でリモート攻撃、7-Zipユーザーは急ぎ更新を

 CVE-2025-11001はZero Day Initiativeが2025年10月7日に報告した7-Zipに存在する重大なセキュリティ脆弱性だ。この脆弱性はZIPファイルに含まれるシンボリックリンクの処理過程に起因するとされ、細工したZIPファイルを扱った際に処理が想定外のディレクトリへ移動する点が問題とされている。本来の展開先とは異なる場所にファイルが書き込まれる可能性があり、特定条件下で任意コード実行に至る可能性がある。NHSのアラートでは実際に悪用を観測したと明記されている(参考「7-Zipにリモートコード実行可能な2件の脆弱性 早急なアップデートを:セキュリティニュースアラート - ITmedia エンタープライズ」)。

 同局の発表によると、この脆弱性の概念実証(PoC)がセキュリティ研究者によって公開されているという。PoCはシンボリックリンク処理の不備を利用してZIP展開時に意図外の領域へ書き込みを実行できることを証明しており、悪用可能性を示す要素とされている。

 NHSは、組織に対し7-Zipの更新を強く推奨している。特に25.00より古いバージョンを使用している環境では速やかに更新することで攻撃のリスクを低減できるとしている。

 発表では悪用の具体的状況や攻撃者像、利用されている攻撃手法の詳細に関する追加情報は明示されていない。ただし、実際に悪用が進行している状況が確認されている以上、未更新環境でのリスクは高いとみられる。7-Zipは広範囲で利用されているソフトウェアであり、ZIPファイルを扱う業務の多い環境では特に注意が必要となる。

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