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» 2005年08月09日 00時00分 UPDATE

情報システム用語事典:3PL(すりーぴーえる)

3rd party logistics / third party logistics / サードパーティ・ロジスティクス / スリーピーエル / さんピーエル

[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 物流/ロジスティクス業界用語で、単純に荷物を運ぶという作業のみを請負うのではなく、受発注/ピッキング/最適在庫・配車・配送など各種の作業と管理を含む広範で総合的なロジスティクス業務を一括して受託するビジネス、あるいはそれを行う業者のこと。

 1997年に通商産業省・運輸省・建設省・農林水産省・警察庁が策定した『物流施策大綱』では、「荷主に対して物流改革を提案し、包括して物流業務を受託する新しいサービス」と定義されている。

 荷主企業から見ると自身の本業ではないロジスティクス業務を、戦略的なパートナーとしての3PL業者に一括して外部委託する、ビジネスプロセス・アウトソーシングである。SCMの進展などによって物流の高度化が望まれるようになり、“選択と集中”を指向する荷主企業の増加、そして物流業界における規制緩和などによって登場した業態である。

 3PL業者には、大別して2つのタイプがある。1つはトラックや倉庫などを保有する物流業者が展開する“アセットタイプ”で、保有資産が荷主企業のニーズと合致し、稼動率を高くすることができれば安く安定したサービスを提供することができる。グループ会社などで物流部門を1つにまとめたシェアードサービス型の物流子会社などもこのタイプに入るだろう。

 もう1つは、自社では物流資産を持たず傭車や利用運送などによって最適なロジスティクス業務を提供する“ノンアセット・タイプ”で、総合商社や情報サービス、コンサルティング企業などが参入する例が見られる。例えば、削減分を荷主と折半する契約などを結んで物流コスト削減を提案・実施をしたり、長期的な契約をベースにSCM戦略を全面的に担当するといった形態などがある。

 3PLという言葉の発祥の地は米国だが、“サードパーティ”の語源は2説ある。1つ目はメーカー(売り手)をファーストパーティ、卸売業・小売業(買い手)をセカンドパーティとして、どちらかが物流を担当している状況で、第三者が物流を全面的に代行することをいうとする説。2つ目はメーカー・卸売業・小売業などの荷主をファーストパーティ、実保管・輸送を担当する物流業者をセカンドパーティとして、そのどちらでもない第三者が行うロジスティクス業務(倉庫、陸運、海運、空運を束ねて一括提供するなど)という意味だという説である。

 いずれにしても3PLは、荷主にさまざまな物流改善提案を行うと同時に、高度な情報技術により最適な物流サービス(コントロール)を提供する企業だといえる。

参考文献

▼『3PLビジネスとロジスティクス戦略』 齊藤実=編著/白桃書房/2005年8月

▼『戦略的ビジネスモデル3PL入門』 菊池康也=著/税務経理協会/2005年8月


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