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» 2006年06月17日 12時00分 UPDATE

開発チームを作ろう(1):スキルシートでいったい何が分かるのか (1/3)

本連載はプロジェクトの成否を握る大きな要素「人とチーム」の関係に焦点を当てます。開発プロジェクトが成功するか失敗するかは結局、開発チームを構成するそれぞれのスタッフの力量にかかっているといってもいいかもしれません。

[佐藤大輔,オープントーン]

ITプロジェクトの人集めって何だろう?

システム構築と「人集め」

 プロジェクトを遂行するとき、マネージャとアーキテクチャの大切な仕事の中に「チームづくり」があります。プロジェクトの成否・効率は「人選び」によって左右されるといっても過言ではありません。

 この「人選び」にも大きく分けて2種類あります。1つは「プロジェクトの命運を握る人」という意味での人選びです。「マネージャ」「アーキテクチャ」といった中心的な役割を果たす1、2名がこれに当たります。もう1つは、そういった「命運を握る人」が一連托生(いちれんたくしょう)として選ぶ「プロジェクトメンバー」です。

ALT 図1 チームと人繰り

 無論、人選をはじめとする「人繰り」はマネージャの主任務です。しかし、実際には「技術頭」あるいはプロジェクト参謀としてのアーキテクトも、多くの場合このメンバー選定をマネージャと共同で行ったり、さらには、細かい実装・設計のロールを割り振ったりします。

 そこで、今回は、このプロジェクトの成否を握る大きな要素の1つである「人とチーム」に焦点を当ててみたいと思います。皆さんと一緒に「人とチーム」について検討を重ね、その「プロセスの構築」をこの場をお借りして行ってみたいと考えています。

 「開発現場の天国と地獄」と同じ手法で検討してみましょう。

 まず「実際にあった記録」を検証・確認します。その記録を分析して共通する問題点の洗い出しを行い、「メンバー選び」の選定基準・手法について迫っていきたいと思います。

 その際にあえて今回は、大上段にプロセスやマネジメントの観点から実感の少ない考察を行いません。単純に「プロジェクトにいたAさん」というミクロの視点から逆に、プロセス全般にかかわるマクロの問題を浮き彫りにしていきたいと考えています。

大切なのは適材適所

 例えば、「ロールの割り当て」は重要な要素です。ロールそのものの扱いについては、多くのプロセスで検討されていますが、そもそもどのロールにどういった人を割り当てるべきかということが真剣に検討され、実施されているでしょうか?

 「高額で実績ある人を呼んだのに……」というボヤキをよく耳にします。その多くが「能力に問題があった」わけではなく、「使いどころを誤った」という「ロールの不一致」という問題です。しかし、多くの開発プロセスではこういった問題の解決方法、回避方法について、あまり検討されていません。

 そこで最初に、業界でまず人を判定するのに使われる「スキルシート」に焦点を当ててみます。スキルシートでいったい何が分かるのか」です。

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