ディザスタ・リカバリ(でぃざすた・りかばり)情報マネジメント用語辞典

DR / disaster recovery / 災害復旧

» 2006年07月11日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 災害などによる致命的なシステム障害から情報システムを復旧させること。ないしはそうした障害復旧に備えるための予防的措置や機能、運用体制などのこと。

 disasterは「災害」の意味だが、地震や風水害などの天災だけではなく、不法侵入やテロ、サイバーアタックなどの人災を含み、さらに修復不能なエラーや機器故障などを指す場合もある。これらの致命的な障害からの復旧、および事前対策がディザスタリカバリである。

 ひと口にディザスタ・リカバリといっても、単純な外部メディアへのバックアップによるデータ保全から、レプリケーションやミラーリング・システムの利用、遠隔地へのデータ転送、さらに複数のシステム(データセンター)を広域災害の影響が及ばない離れた場所に設置してデータ保護だけではなく事業継続性を確保するといったものまで、幅広い方法・ソリューションが含まれる。また、破損したストレージやメディアからデータを復元することをいう場合もある。

参考文献

▼『事業継続マネジメントの構築と運用の実践――事業継続計画(BCP)の上手な作り方』 KPMGビジネスアシュアランス=編/日科技連出版社/2006年4月

▼『コンピュータシステム災害復旧の対策――ディザスターリカバリ対策の構築』 谷井成吉=著/ダイヤモンド社/2006年9月


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