テンプレートを提供することで分かりやすいBIを提供〜ローソン今後はファッション・食品業界に注力

» 2008年03月04日 00時00分 公開
[大津心,@IT]

 ローソンソフトウエア ジャパン(以下、ローソン)は、BIツール「LAWSON ビジネス・インテリジェンス」(以下、LBI)の日本語版を発売した。同社 ソリューションマネジメント部 ソリューションコンサルタント 武田寛氏に話を聞いた。

 ローソンは2005年にインテンシアを買収し、2006年に合併。公共向けや製薬業向けに強いローソンと、服飾や食品・飲料に強いインテンシアが組み合わさり、中堅・中小の業界特化型ERP製品を強みとしている。今回リリースしたLBIは、同社のERPパッケージ「M3」向けに開発したBIソフトウェアだ。

武田氏写真 ローソンソフトウエア ジャパン ソリューションマネジメント部 ソリューションコンサルタント 武田寛氏

 LBIを導入することで、ポータルサイトのような画面から、各ユーザーの立場に応じた画面が提供される。画面には各種レポートやダッシュボードに加え、業務に沿った情報が表示され、それをクリックするだけで必要な画面へ遷移できる機能なども提供している。レポート機能のエンジンには、ビジネスオブジェクツの「Crystal Reports」を採用した。武田氏は、「経営者から従業員まで、誰にでも使えるものを目指した。業務に則した機能を、業界別のテンプレートで提供することで使いやすくなり、利用率が上がると考えている」と説明した。

 LBIでは、「Invoiced Sales Analysis」や「Order Analysis」など3種類のキューブと、「Sales Analysis」や「Supplier Performance」など37種類の帳票を用意。今後は、同社が得意とするファッション業界や食品・飲料業界向けのテンプレートも強化していきたいとした。武田氏は、「あえて、高度な分析機能は省き、ユーザーが必要な最小限の機能を提供し、値段を抑えている。これにより、導入率の低い中堅・中小企業にもBIを利用してほしい。M3のためのBIなので、その連携力は非常に強く、画面上でM3の画面なのかLBIの画面なのかが分からなくなってしまうくらいだ。これでM3の魅力を高め、ファッション業界などのシェア向上に努めたい」と、今後の方向性を語った。

画面写真 受注管理用の画面イメージ。各アイコンをクリックするだけで、その作業に必要なM3の入力画面へ遷移するので直感的に作業できる

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