外部ストレージ市場の出荷実績でEMCが首位維持、IDCレポート：iSCSIが急速な伸び

[西村賢，@IT]

　米調査会社のIDCは3月6日、外部ストレージ市場の調査結果を発表した。全世界での第4四半期における外部ストレージの出荷実績は前年比9.8％の伸びで53億ドル。ストレージシステム市場全体は7.6％の伸びで75億ドルとなったことを明らかにした。出荷されたディスク容量は1645ペタバイトで、前年比56.3％の伸び。

　シェアで見ると、1位はEMC（22.5％）で前年より0.7ポイントの微増。2位のIBM（17.7％）や3位のHP（12.3％）は、それぞれ前年よりもシェアを1ポイント弱落としている。

　出荷実績で市場平均よりも大きな伸びを見せたのは、EMC（13.3％）、デル（15％）、日立（15.5％）、ネットワーク・アプライアンス（19.3％）など。IBM、HPはそれぞれ5.6％、2.1％と市場平均を下回り、トップを走るEMCと4位以下のデル、日立、ネットワーク・アプライアンスが好調という構図が浮き彫りになった。

　また、NASやOpen SANといったネットワークストレージ市場の第4四半期の前年比の伸びは15.8％と高く39億ドル規模となった。なかでも、iSCSIは70％と高い伸びを示している。