ITシステムの力で院内感染を防ぐキーウェアの医療機関向け新製品

» 2008年04月24日 00時00分 公開
[吉村哲樹,@IT]

 キーウェアソリューションズは4月24日、院内感染監視システム「Medlas-SHIPL」(メドラス シプル)の販売を開始すると発表した。同社が開発・販売する医療機関向けパッケージソフトウェア「Medlas」(メドラス)シリーズの新製品として提供する。

 Medlas-SHIPLは、病院内の検査部門または外部委託検査会社から患者の細菌検査の結果データを自動的に収集し、分析とレポート表示を行う。さらに細菌の感染状況をさまざまな切り口から分析することにより、院内感染が発生する危険性を自動的に検知し、ユーザーにアラートを通知する。

 昨今、人口構成の高齢化や医療の高度化などを背景に院内感染事例が相次いでおり、社会問題化している。にもかかわらず、新たな抗菌薬の開発は減少しており、薬に頼らない院内感染対策が求められていた。こうした中、同製品は日常の細菌検査の結果だけで院内感染を防ぐことができる初めての製品として開発されたという。すでに複数の病院で試験的に導入・運用されており、同社では本年度中に1億5千万円の売り上げを見込んでいるという。

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