EMC、納期を1週間に短縮 成田に物流施設ミッドレンジ製品を100台確保

» 2008年05月28日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 EMCジャパンは5月28日、ストレージ製品の在庫を保管する物流施設「サプライ・チェーン・ロジスティクス・センター」(SCLC)を千葉県成田市に6月1日に開設すると発表した。従来、2〜3週間かかっていた納期が1週間程度に短縮できるようになるといい、エンドユーザーやパートナーの利便性が高まると期待している。

 SCLCはDHLサプライ・チェーン、日本通運と協業し、DHL成田物流センター(地図)内に設立する。135平方メートルの広さがあり、ミッドレンジの「EMC CLARiX CX3-10」「同 CX-20」「Celerra NS20」を常時100台程度保管し、顧客の注文を受けて発送する。EMCジャパンの代表取締役社長 諸星俊男氏は「将来的にはミッドレンジ以下の製品はすべて対象にしたい」と話した。

 従来、日本向けの製品発送はEMCのアイルランド工場から行っていた。発注から納品までの期間は平均して2〜3週間かかっていたが、SCLCを設けることで「発注を受けて24時間以内に出荷し、2日くらいで納品することが可能になる」(諸星氏)と見ている。

「サプライ・チェーン・ロジスティクス・センター」の概要

 SCLCの設立は、EMCが昨年来、力を入れているパートナー支援の「総仕上げであり、一番最後の柱」(EMCジャパン 常務執行役員 ロバート・スティーブンソン氏)。これまでパートナーはコストをかけて自社で在庫を持つことが多かったが、今後はEMCジャパンがSCLCを使って在庫を持つようになる。パートナーは顧客企業に対して、より機敏な提案が可能になり、売り上げの増加が期待できる。SCLCは基本構成製品と増設部品を在庫するため、顧客が求めるストレージ構成を柔軟に組み上げられるというメリットもある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ