ドリーム・アーツ、大企業向けWebデータベースを単品販売ExcelやWordでやっていたことを部署横断的に

» 2008年06月25日 00時00分 公開
[大津心,@IT]

 ドリーム・アーツは6月25日、大規模エンタープライズ向けWebデータベース「ひびきスマートDB」の単体販売を開始すると発表した。同社代表取締役社長 山本孝昭氏は、「ひびきスマートDBは、従来大企業向けに提供していたポータル型グループウェア『インスイート・エンタープライズ』の一部として提供していたが、ユーザーから『ぜひ単体販売してほしい』というニーズを受け、料金体系の見直しや機能追加をしたうえで単体販売することにした」とコメントした。

 ひびきスマートDBは、総務部門から企画、開発部門まで利用可能なWebデータベース。複数の部署を経由する報告や申請、企画、開発プロセスまで、幅広い業務のコミュニケーションや管理ツールを包括できる。山本氏は、「従来、多くの部署ではExcelやWord、Notesでデータなどを管理しているケースが多い。ひびきスマートDBでは、それらのデータを統合できるだけでなく、Excelなどでは難しかった他部署との連携機能やプロセス連携ができるところが特徴だ。Notesからの乗り換えも多い」と説明した。

山本氏写真 ドリーム・アーツ 代表取締役社長 山本孝昭氏

 具体的に何ができるかというと、各種帳票や申請書、企画書などをGUI上で作成できるという。例えば、インストール後申請書のデザインを決定しようとする場合には、申請書のテンプレートを用いればよい。レイアウト編集は、GUIでドラッグ&ドロップをするだけでできるほか、ワークフローも実行者の設定から条件分岐までGUIで作成できる点が特徴だ。また、全文検索エンジンを搭載しているため、DB検索やキーワード検索、添付ファイル検索なども容易だという。また、当初20種類程度のテンプレートを用意し、テンプレートを選択するだけで利用可能にもする予定だ。

 単体販売開始に合わせて、料金体系も一新。ユーザー数とひびきスマートDBで使われるデータベースの単位である「バインダ」数に比例した料金体系にした。価格は、50ユーザー・25バインダの場合で60万円、100ユーザー・25バインダで90万円から。

 山本氏は、「郵便局が12万人規模、コクヨが5000人規模、アスクルも利用している。このような大企業が利用している信頼性の高いDBを単体販売することで、『まずは個別部署での導入』を検討している企業へ売り込みをかけたい。そこで気に入ってもらえれば全社導入への足掛かりとなるだろう。テンプレートも重要なので、積極的に開発していきたい」と今後の抱負を語った。

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