ウィンワークスの人材配置ソフトで平均14%の効率化つくばのホテル内レストランで採用

» 2008年09月19日 00時00分 公開
[西村賢,@IT]

 ウィンワークスとアイログは9月19日、オークラフロンティアホテルつくばに、ウィンワークスの人材配置ソフト「WINWORKS One」が採用されたと発表した。2007年10月から同ホテルのレストランで稼働しており、来客数の予測、宿泊予約数や宴会予約による影響を考慮した効果的な勤務表の作成。来客の多い時にスタッフ数を増やし、少ないときはそれに応じてスタッフ数を減少させる勤務スケジュールを組めるようになったことで余裕人員の最小化を実現。稼働6カ月でスタッフ1人1時間当たりの接客数をピーク時で20%、平均で14%改善できたという。

 WINWORKS Oneは、アイログの最適化製品「ILOG CPLEX」を中核技術として使用している。

 システム導入に当たり、まず過去の時間ごとの来客数をPOSデータから求め、その動向を分析。日ごと、時間帯ごとの来客数を予測するモデルを作った。このモデルを用い、作成する勤務表の期間に対応した時間帯ごとの必要人員数を予測した。

 その一方、就業規則や労働基準法上の規則、雇用契約条件、また個人のスキルやシフトルールといった、レストラン固有の勤務に関するルールを定めた。さらに、従業員一人ひとりの希望休暇や研修、出張といったスケジュールを加味し、これらの制約条件から勤務スケジュールを最適化。最適解となる勤務表を作成しているという。制約条件が多岐にわたるため、すべての条件を満たすスケジュールには数千から数万にもおよぶ組み合わせが生じるが、この組み合わせから最適解を導くエンジンとしてILOG CPLEXが使われている。

 WINWORKS Oneは、SaaSの形態で導入されており、ウィンワークスが導入コンサルティングとホスティング、毎月の勤務表作成でのサポートを提供している。システムを導入したオークラフロンティアホテルでは、ホテル内の未導入のレストラン2店舗についてもWINWORKS Oneの導入を開始したという。

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