VBアプリをネット対応、チェプロが開発ツール発表「手持ち資産がリッチクライアント化」

» 2008年10月06日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 チェプロは10月6日、Visual BasicやC++で開発された業務アプリケーションをインターネットに対応させる開発ツール「WAOtech」(ワオテク)を発売したと発表した。クライアント/サーバシステムのレスポンスや操作性を損なわずにインターネット環境で利用できるようになるという。

 WAOtechは、ロジックを埋め込んだアプリケーションサーバとクライアントの間で通信を行う通信モジュールを自動生成する機能がある。この通信モジュールを使うことで、業務アプリケーションのクライアント画面を構成するテーブルの一部だけを、サーバとやりとりすることが可能になる。Webブラウザを使うWebアプリケーションなどと異なり画面やデータ全体を通信する必要がなく、高速なレスポンスを維持できるという。

「WAOtech」で開発した業務アプリケーションのクライアント

 業務アプリケーションをインターネット対応にするには、まずWAOtechを使ってインターフェイス用のDLLを生成する。サーバ接続、データベースのレコード定義、プログラムのコンパイルという3ステップでDLL生成が可能。次にこのDLLを組み込んだクライアント・アプリケーションを.NET Frameworkで開発する。ユーザーから見た利用形態はクライアント/サーバシステムと同じ。チェプロの代表取締役社長 福田玲二氏は「簡単な設定で手持ちの資産がリッチクライアント化できる」と話した。

 開発ツールのライセンス価格は19万8000円(税別)。クライアントライセンス価格はユーザー当たり1万5000円。ERPなどのパッケージベンダへのOEM提供のほか、ユーザー企業、システムインテグレータへの販売を狙っている。2009年度には海外でも発売する予定。2011年度末までに65社への販売を目指す。

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