5分で絶対に分かるシステム開発5分で絶対に分かる(1/6 ページ)

» 2008年12月03日 12時00分 公開
[三輪 一郎@IT]

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「システム開発」と聞いて、ユーザーが考えること

 システム開発とは何か──そう聞くと、情報システム部のようにITに直接的に携わっている人たちは「まずヒアリングして、次はそれを分析して……」といったように具体的な手順を思い浮かべると思います。では、システムを活用するユーザーの皆さんはいかがでしょう? 「システム開発とは何か」と聞かれたとき、どのように考えますか?

 例えば、会社が社屋を移転する際、総務部など担当部門の人が考えるのとほとんど同じではないでしょうか。「土地を探してビルを建てよう」と考える人もいれば、「既存のオフィスを借りよう」という人もいるでしょう。しかし「まず鉄骨を調達して、次に溶接して……」などと考える人はいないはずです。

 そう、いまや利用することが当たり前になった「コンピュータシステム」は、ユーザーにとって社屋と同じ、経営の道具なのです。ですからユーザーにとって「システム開発」とは、サーバ(鉄骨)を買うことでもプログラミング(溶接)をすることでもありません。「業務に役立つ機能や効果を手に入れること」なのです。ユーザーの皆さんがシステム開発を考えるに当たって、まずはこの認識をしっかりと持っておくことが大切だと思います。

 では、そうした目的を達成するには、具体的にどうすればよいのでしょうか? これから、ユーザーにとっての「システム開発」を、簡潔に整理してご紹介しましょう。

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