HPがブレード向けSSD発表、PCI Express接続で700MB/秒ランダムRead/Writeは最大10万IOPS

» 2009年03月16日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 日本ヒューレット・パッカード(HP)は3月16日、同社のブレードサーバ「HP BladeSystem c-Class」用のSSD「HP StorageWorks IOアクセラレータ 高速半導体ストレージ」を発表した。ブレードサーバのPCI Expressに直接接続することで、最大700MB/秒のスループットを実現するという。

HP StorageWorks IOアクセラレータ 高速半導体ストレージ

 SAS/SATA接続のSSDはすでにあるが、HPによるとPCI Expressに接続することでより高速なIOパフォーマンスを得られるという。特にランダムアクセス性能に優れていて、ランダムRead/Writeは最大10万IOPSを実現。これはSASインターフェイスのハードディスクドライブと比べて約300倍の性能という。Read時の遅延は50マイクロ秒以下。

 ランダムアクセス性能が期待できるため、HPではWebサービスにおけるデータベースのキャッシュ用ストレージとして性能が発揮できると説明している。ハイパフォーマンスコンピューティングなどの科学技術計算のほかに、データベースへのアクセス性能が求められるSNSなどのWebサービスでも活用できるとしている。IOアクセラレータの寿命は1日当たり5TBの書き換えを行った場合で15年を想定している。

 IOアクセラレータは80GB、160GB、320GBの製品を用意。価格は80GBが63万円(税込)、160GBが107万1000円、320GBが161万7000円。3月下旬に出荷開始する。

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