「サーバ解体ショー」もある、HPが実機体感センター開設100台以上のサーバを常設

» 2009年05月19日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 日本ヒューレット・パッカードは5月18日、同社のハードウェアやソフトウェアのデモンストレーションを行う顧客向けの施設「HP 実機体感センター」を、同社本社(東京・市ヶ谷)内に開設したと発表した。同社サーバのほかに他社製品もそろえ、「顧客に総合的に判断してもらえるようにする」(日本HP 執行役員 エンタープライズストレージ・サーバ事業統括 松本芳武氏)。開設後1年間で1000社の利用を目指す。

日本HPの本部長、事業部長による「HP 実機体感センター」のテープカット。背後にはサーバラックが並ぶ

 日本HPは同社ブレードサーバを説明するセミナーを2003年から開催。実機を使うデモンストレーションなどが好評で、2008年は約5000人が参加する人気セミナーとなった。実機体感センターはブレードセミナーで成功した実機体感の手法をほかのサーバ、ストレージ製品に拡大する試み。顧客と直接対話する新たな提案方法の確立を目指す。

 実機体感センターは230平方メートルのスペースに、27本の機器ラックを設置。同社のSuperdome、NonStopなどのUNIXサーバのほか、BladeSystem、ProLiantなどのx86サーバ、StorageWorksなどのストレージ、運用管理ソフトウェアなどを用意する。常設するサーバは100台以上で、一部競合他社の製品もある。また、3つのセミナールームを用意する。

BladeSystemの「実機解体ショー」。エンクロージャ内の冷却風制御バルブを説明している

 名称の通り、同センターの売りは実機を体感できること。顧客は日本HPの営業担当に申し込むことで、同センターを無償で利用でき、実機を使ったデモンストレーションを日本HPの担当エンジニアから受けられる。サーバを分解して内部構造を説明する「実機解体ショー」や、実機コンポーネントの抜き差し、顧客自らが運用管理ソフトウェアを試すことができる機会を用意し、カタログスペックでは表れないサーバの設計思想や特性を知ってもらう。「コンポーネントのハンドル1つにもHPの開発思想があふれている」(同社)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ