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» 2009年06月18日 00時00分 UPDATE

米ブルーコートSVPがWAN最適化製品の方針を説明:ERPやCRMを加速させて、YouTubeは遅くするべき

[大津心,@IT]

 ブルーコートシステムズは6月18日、報道関係者向けの記者会見を実施。米ブルーコートシステムズ ワールドワイドセールス担当シニアバイスプレジデント ケビン・ビッグス(Kevin Biggs)氏が同社の今後の方針などを説明した。

ビッグス氏写真 米ブルーコートシステムズ ワールドワイドセールス担当シニアバイスプレジデント ケビン・ビッグス氏

 ブルーコートは1996年創業で、WAN最適化やアプリケーションデリバリーネットワーク(ADN)分野のトップベンダ。全世界で1万5000社の顧客を抱え、50カ国で10万台の導入実績を持つ。2006年にはNetworkApplianceのNetCache事業を買収したほか、2008年6月には米パケッティアを買収している。

 2009年度の売り上げは、前年比46%増の4億4500万ドル。地域別成長率を見ると、欧州アフリカ地域が前年比51%増、アジア太平洋地域が同77%増だった。ビッグス氏は「このような世界経済の情勢下で前年比46%には満足している。パケッティア買収の影響もあるが、基本的には既存製品が伸びた点が大きい。米国の売り上げが半分以下になっていることからも、グローバル化が進んでいるよい状況だ」とコメントした。

 日本における新規顧客では、富士通やkabu.com、総合メディカル、エース損害保険などが挙げられるという。また、日本で今後注力していくのがパートナーとの関係だという。日本では現在、ディストリビュータとしてCTCや日商エレクトロニクスなどが協力。プレミアムパートナーとしてNECや富士通、日立情報システムズが、オーソライズパートナーとしてソリトンシステムズやネットマークスが協力している。

パートナー一覧 ブルーコートシステムズの日本におけるパートナー関係図

 ブルーコートシステムズ 代表取締役社長 マット・ベネット氏は、「ADNは、ネットワーク内を流れるパケットなどを最適化するため、コンサルティングが必須といえる。そのため、営業活動においてもコンサルタントがセールスを行うケースが多い。従って、コンサルティングも行えるパートナー企業の協力は不可欠だ。日本では最近『コスト削減』と『コンプライアンス』がかなり注目されているので、そこに注力していきたい」と説明した。

 続いてビッグス氏はブルーコート製品を説明。同社はADN分野でトップシェアだが、その特徴として「アプリケーションに着目して最適化している点」にあるという。同社のADN製品の場合、まずパケット内を分析・可視化し、アプリケーションの優先順位付けを実施。その優先順位に応じてスループットの最適化やアクセス権限を決めていくという。パケット内を可視化しているため、WAN最適化だけではなく、不正なパケットは排除するといったセキュリティ面でも優位だとした。ビッグス氏は、「企業内ネットワークをすべて高速化させるのではなく、優先順位に応じて加速する点がポイントだ。企業経営者はERPやCRMなどの重要なデータは加速させたいが、YouTubeは加速させたくないはずだ。当社製品はERPやCRMだけを選んで加速できる点が大きい」と語った。

 また、今後の方向性についてビッグス氏は「まず、買収したパケッティアの製品を統合させていく。また、当社の強みであるアプリケーションにフォーカスしたWAN最適化を今後も強化していく予定だ」と説明した。

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