SAPジャパン、デモを重視したBPM部隊養成プログラム開始ユーザーニーズに応えてRIAを使ったデモを強化

» 2010年07月20日 00時00分 公開
[大津心,@IT]

 SAPジャパンは7月20日、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)の深い知識を持つ人材を育成し、BPM導入体制を強化するための施策として、パートナー企業の技術者を対象とした「SAP BPM スペシャリスト育成プログラム」を開始したと発表した。

神沢氏写真 SAPジャパン ビジネスユーザー&プラットフォーム事業本部 プラットフォーム営業部 部長 神沢正氏

 SAPでは、昨今BPMへの対応を強化。同社のSAP ERPとの連携を深め、ERPとBPMを組み合わせたビジネスプラットフォームの構築に力を入れている。SAPジャパン ビジネスユーザー&プラットフォーム事業本部 プラットフォーム営業部 部長 神沢正氏は、「現在のITは業務全体の2割程度しかカバーしていないと言われている。当社では、従来より4万3000社の実績から導き出したテンプレートや、2800種類におよぶエンタープライズサービスなどを用意することで、業務の効率化をサポートしてきた。さらに、最近ではBPMに関する問い合わせも増えてきている。一方で、業務全体を視野に入れたBPMは幅広い業務知識が必要になるため、教育が非常に重要になる。その観点から、今回のスペシャリスト育成プログラムの提供に至った」とサービス提供背景を説明した。

 このように、BPM案件が急増していることに加え、昨今では「動くものを見せてほしい」という要望が増加。さらに、BPMの場合にはERPだけでなく、スクラッチアプリケーションやサードパーティ製品、iPhone/iPadなどのデバイス知識など、多岐にわたる製品知識が必要となった。「このように非常に多岐にわたる知識が必要となり、システムインテグレーション提案に近い要素が求められるようになった」(神沢氏)。

 SAP BPM スペシャリスト育成プログラムでは、「無償プログラム」「定期的なワークショップ」「SAPオフィス常駐による初期段階からの案件参加」「デモやプロトタイプの設計・開発」などが提供される。参加企業は、アクセンチュアやアビームコンサルティング、オージス総研、クラスメソッドなど8社。期間は2010年年末まで。

 神沢氏は、「特にSAPオフィスに常駐し、初期段階から案件に参加してもらう点が大きい。SAPの実案件のプリセールス活動にSAP社員と共同参加することが、大きな経験になるはず。トレーニングはもちろんのこと、ワークショップでフィードバックや事例案内も実施し、積極的にサポートする。今回、当プログラムに参加するクラスメソッドのようなRIAに強い企業によるAIRを使ったデモなどは、大いに武器になるはずだ」と今回のプログラムの趣旨を説明した。

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