日本HP、意思決定の迅速化、コスト削減の両立を支援ユニファイドコミュニケーション分野の3ソリューションを発表

» 2011年02月08日 00時00分 公開
[内野宏信,@IT]

 日本ヒューレット・パッカードは2月7日、3つのユニファイドコミュニケーション&コラボレーション(以下、UC&C)ソリューションを発表した。同社が戦略的提携を結んでいるマイクロソフト、アバイア、ポリコム、アルカテル・ルーセントなど、各社のUC製品をニーズに最適化して統合・提供するサービスで、UC&C分野における今回のポートフォリオ拡充を機に、国内でのUC製品提供に一層注力していく構えだという。

 今回発表したのは、PBX、IPテレフォニー、ネットワークを最適化する「UC&C Voice Transformation」、デスクトップ環境、ビデオコラボレーションを最適化する「UC&C Virtual Workplace」、ビジネスアプリケーションを最適化する「UC&C Communications Enabled Business Process」の3サービス。それぞれ3月1日から提供開始する。

 「UC&C Voice Transformation」は、M&Aや海外拠点とのシステム統合など、業務環境変化に応じて全社的なテレフォニー基盤を集約化し、「運用コストを最適化したコミュニケーション基盤」を構築するサービス。2つ目の「UC&C Virtual Workplace」は、モバイル勤務、在宅勤務といった新しいワークスタイルの実現を支援するサービスで、実現のためのロードマップ策定から、UCを実現する環境構築、保守までを提供するという。

 そして3つ目、「UC&C Communications Enabled Business Process」は、各種業務アプリケーションにリアルタイムでコミュニケーションが行える機能を付加するサービス。意思決定の迅速化や業務効率化、顧客満足度向上などに寄与する業務環境の整備を支援するという。

 これらのソリューションは、マイクロソフトのUC製品「Lync」、アバイアのIPプラットフォーム製品「Avaya Aura」/マルチベンダ環境でのUCを実現するソフトウェアプラットフォーム製品「Avaya Agile Communication Environment」をはじめ、ポリコムの「ビジュアルコミュニケーションソリューション」、アルカテル・ルーセントの「Visual Communication」、ジェネシスの「Genesys」など、各社のUC製品を使って、顧客企業各社のニーズに最適な形に統合した上で提供する。今回の3ソリューション自体も、日本HPが従来から提供してきたUC&C分野の戦略策定コンサルティングサービス、「Business Value Service」などを通じて蓄積してきたニーズを基に用意したものだという。

 市場競争が激化し、環境変化のスピードも増している近年、企業が勝ち残るためには、迅速な意思決定と、それを支える社内外のコミュニケーション環境整備に鍵があると言われている。一方で、海外拠点との通話や会議ための出張など、コミュニケーションコストの削減も課題とされており、昨今はUCが再び注目を集めている。同社ではこの機運の高まりを生かし、各ベンダ製品のメリットを柔軟に生かしたソリューションを積極的に展開していきたいとしている。

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