ニュース
» 2011年02月25日 00時00分 UPDATE

超低レイテンシ、高密度を実現:ジュニパー、“The Stratus Project”を実現する初のスイッチ

[大津心,@IT]

 ジュニパーネットワークスは2月25日、2009年に同社が発表した次世代データセンターファブリック構想「The Stratus Project」を実現するための新しいアーキテクチャ「QFabric」と、QFabricファミリ初の製品となるスイッチ「QFX3500」を発表した。3月中に受注を開始し、国内の最小構成における参考価格は482万8000円から。

QFX3500写真 QFX3500の筺体。通常のスイッチより大きく、19インチラックの1Uサイズとなっている点が特徴。背面には高密度でポートが並んでいる

 「QFabric」は、同社が3年間かけて研究を続けてきたThe Stratus Projectの成果物。従来、大規模システムにおいては3層以上の複数階層でネットワークが構成されていた。これをQFabricでは、QFabricを中心にすべてのスイッチを仮想的に1つであるようにみなし、階層を1つに集約する。

 QFabricは、「データ・プレーン」「コントロール・プレーン」「マネジメント・プレーン」の3つのコンポーネントで構成される。データ・プレーンは複数の「QF/Node」をファブリックとして集約する高速転送デバイス「QF/Interconnect」が、コントロール・プレーンは、ファブリックの分散型ディシジョンエンジンとして動作する「QF/Node」が、マネジメント・プレーンは一元管理するための専用デバイス「QF/Director」がそれぞれ担う。

 同社によると、QFabricを採用することで他社製品と比較して最大10倍の速度を実現するほか、消費電力を77%、ネットワークデバイスの数を27%、データセンターの専有面積を90%削減し、運用管理人員も9分の1にできるという。

 今回発表された「QFX3500」は、1Uサイズの筺体に48個のSFP+/SFP(small form-factor pluggable)ポート、64個の10GbEイーサネットポートを搭載するL2/L3スイッチ。QFabricにおける「QF/Node」を担う。

 ジュニパーネットワークス エンタープライズソリューションマーケティング 小川直樹氏は、「まず、『QF/Node』である『QFX3500』をリリースした。今後、QFX3500の大型モデルなど、複数のラインアップが登場する予定だ。2011年第3四半期までには『QF/Interconnect』と『QF/Director』を提供し、QFabricを完成させたい」とコメントした。

細井氏写真 ジュニパーネットワークス 代表取締役社長 細井洋一氏

 「QFX3500は一見普通のL2/L3スイッチだと思われがちだが、従来の10分の1程度の超低レイテンシと高密度なポート数を実現しているほか、イーサネットとファイバチャネルを搭載したことで、多彩な機器へ接続可能だ。この製品では、さらにパートナー販売に力を入れ、伊藤忠テクノソリューションズや日商エレクトロニクス、三井情報、ユニアデックスなどが販売サポートを行う予定だ」(小川氏)とした。

 ジュニパーネットワークス 代表取締役社長 細井洋一氏は、「QFabricは、当社初のルータ製品『M40』に並ぶ大きな発明・製品と言える。今後、クラウドコンピューティングとモバイルインターネットの普及・急増によって、ネットワークトラフィックは爆発的に増加していくだろう。それに伴い、データセンター内でもトラフィック処理量が急増するため、QFabricのような革新的なネットワークインフラが必要とされている。スイッチ分野後発の当社は“失うものがない”ので、積極的に市場に攻めていきたい」と語り、同製品に対する戦略を示した。

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

ピックアップコンテンツ

- PR -

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -