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» 2011年03月04日 00時00分 UPDATE

元ノーテルのCEBPソリューション「Avaya ACE」の最新版を発表:日本アバイア、業務運用と意思決定の迅速化を支援

[内野宏信,@IT]

 日本アバイアは3月4日、音声やインスタントメッセージ(IM)などによるリアルタイムコミュニケーション機能を、既存の各種業務アプリケーションに統合できる「Avaya ACE(Avaya Agile Communication Environment)」を提供開始すると発表した。業務プロセス運用の自動化・効率化が進む中、「人の判断」を要するプロセスにおいて、関係者の召集を迅速化・確実化することで、俊敏な意思決定や円滑な業務遂行を実現するという。

 「Avaya ACE」は、米アバイアが2009年12月に買収統合作業を完了したノーテルの製品。SOAアーキテクチャとWebサービスをベースとしたCEBP(Communication Enabled Business Process)ソリューションであり、既存の業務アプリケーションと、音声、IM、ビデオ、プレゼンス機能などのリアルタイムコミュニケーション機能の統合を実現する。

 特徴は、複雑なSIP/CTIプロトコルを簡略化したコミュニケーションサービス用APIを用意しており、これにより「テレフォニーの専門知識がない業務アプリケーションの開発者でも容易に開発可能」なこと。また、従来のCTI(Computer Telephony Integration)をベースとした開発に比べると、その約2割という大幅に短い期間で開発できるという。

 日本アバイア ソリューション マーケティング シニアマネージャーの能地將博氏は、「業務を円滑に遂行する上で、ワークフローツールなどにより、プロセスを自動化・効率化する傾向にあるが、そうしたプロセスの中には“人による判断”が求められるプロセスがある。その際、複数の関係者を即座に呼び出し、その場で協議し、適切な意思決定を下せる環境を整えることで、ビジネスの機敏性向上、機会損失の減少に寄与する」と解説した。

 例えば、米国のフロリダ病院では、100種類以上ある「緊急用医療キット」を毎日看護士がチェックし、上長が承認する作業を行ってきたが、これをシステム化し、看護士が医療キットをチェックした上でデータを入力、PCで管理する仕組みとした。その際、データ入力ミスが発覚したときには、本製品によって担当看護士に自動音声による緊急アラートを出す仕組みとすることで、管理にかかる時間を50%削減しながら、チェック作業の確実性を担保したという。こうした緊急時の関係者の呼び出しに関して、「電子メールでは見逃されがちだが、音声やIMなら確実に認知してもらえる点が1つのポイント」だという。

 Avaya ACEは、パッケージアプリケーション、開発ツールキット、開発支援サービスでソリューションを構成。このうち、パッケージアプリケーションには、業務アプリケーション上で指定したイベントが発生した際、自動的に関係者を招集し、即座に電話会議を開催する機能を持つ「Avaya ACE Event Response Manager」のほか、「Microsoft Office Communications Server」「IBM Lotus Sametime」など、他社のリアルタイムコミュニケーション製品と既存のPBXを統合できるパッケージなどをラインナップした「UCパッケージ」製品群を用意。

 ツールキットには、複雑なSIP/CTIプロトコルを簡略化したコミュニケーションサービス用APIの提供により、リアルタイムコミュニケーション機能を組み込んだ業務アプリケーション開発を容易にする「Avaya ACE Toolkit」と、同社のIPコミュニケーションプラットフォーム「Avaya Aura」のテレフォニー機能と他のアプリケーションを連携させたアプリケーションを短期間で容易に開発できるJavaベースAPIを提供する、「Avaya ACE Foundation Toolkit」の2つを用意。

 能地氏は「製品提供に当たっては、日本ヒューレット・パッカードなど、バックオフィス系製品を提供するベンダとアライアンスを組む予定もあり、より効率的に拡販に努めたい」と話している。

 

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