実行時エラー(じっこうじえらー)情報システム用語事典

runtime error / ランタイムエラー

» 2011年11月07日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 コンピュータプログラムを実行したときに発生するエラーのこと。一般にプログラムの実行継続が不可能な状態に陥るようなエラーをいう。

 多くの場合、処理の回復は不能となり、プログラムは停止あるいは異常終了することになる。システムのフリーズやクラッシュの原因となるエラーである。

 実行時エラーは、プログラムコードに実行不可能な処理が記述されているか、実行環境がそのプログラムの想定していない状態になることで発生する。典型的な事象としては「ゼロ除算」「負数の平方根」「オーバーフロー」「アンダーフロー」「null参照」「不正なメモリアクセス」「不正なファイルアクセス」「無限ループ」「デッドロック」などがある。

 実行時エラーが発生したときにそれを検出し、適切な処理を行うことを例外処理という。当該プログラムやOSなどのプラットフォームシステムが例外処理機能を備えていれば、データの破壊やユーザーの混乱などを未然に防止できる可能性が高まる。

参考文献

▼『プログラマが知るべき97のこと』 ケブリン・ヘニー=編/夏目大=訳/和田卓人=監修/オライリー・ジャパン/2010年12月(『97 Things Every Programmer Should Know: Collective Wisdom from the Experts』の邦訳)


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