ピアデスクチェック(ぴあですくちぇっく)情報システム用語事典

peer desk-check / バディチェック / ペアレビュー

» 2011年11月07日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 ソフトウェアレビューの1つで、レビュー対象物の作成者とレビュー担当者の2人だけで行われるレビューをいう。公式レビューとしても非公式レビューとしても運用できる。

 ピアデスクチェックの基本形は、作成者がレビュー担当者に成果物を渡してレビューを依頼、レビュー担当者はレビューを行って結果を作成者に伝えるというもの。ソフトウェアレビューの原型となるスタイルで、ジェラルド・M・ワインバーグ(Gerald Marvin Weinberg)が紹介したビル・Gとマリリン・Bのエピソード(エゴレスプログラミングの原点となった)も2人のプログラマの間で行われたものであった。

 レビューアが1人だけなので、運用しやすく、最も安価なレビュー方法と考えられる。ただし、欠陥検出力がレビューア個人のスキルに依存するため、レビュー品質が安定しない可能性がある。また、レビューアの能力や地位が高い場合、レビュー結果が作成者への“指示”になりやすいという問題もある。

参考文献

▼『ピアレビュー ――高品質ソフトウェア開発のために』 カール・E・ウィーガーズ=著/大久保雅一=監訳/日経BPソフトプレス/2004年3月(『Peer Reviews in Software: A Practical Guide』の邦訳)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ