ノンミッションクリティカル・コンテキスト(のんみっしょんくりてぃかる・こんてきすと)情報システム用語事典

non mission-critical context / 非ミッションクリティカル・コンテキスト

» 2012年12月08日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 自社にとって他社に対する差別化要素にならず、オペレーションも自社で行う必要がない業務のこと。コア/コンテキスト分析の用語で、コンテキスト業務のうち、ノンミッションクリティカルの特性を持つものをいう。

 米国のコンサルタント ジェフリー・ムーア(Geoffrey A. Moore)のコア/コンテキスト分析モデルでイノベーション・ライフサイクルの最終段階である。コアからコンテキストに移行した業務は、しばしばミッションクリティカル性を有し、差別化や競争優位が見込めないにもかかわらず、重要な経営資源が割り当てられたままになっている。

 これでは次代のイノベーションに向けて経営資源を振り向けることができない。そこでムーアは、業務の標準化やアウトソーシングスピンオフなどを用いて、ミッションクリティカル・コンテキストから意図的にノンミッションクリティカル・コンテキストに移行することが重要だと論じている。

参考文献

▼『ライフサイクルイノベーション――成熟市場+コモディティ化に効く14のイノベーション』 ジェフリー・ムーア=著/栗原潔=訳/翔泳社/2006年5月(『Dealing with Darwin: How Great Companies Innovate at Every Phase of Their Evolution』の邦訳)

▼『クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった』 野村総合研究所 城田真琴=著/東洋経済新報社/2009年2月


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