また、図26、図27では、住居形態という視点から、実効速度の分布をグラフ化してみた。一戸建て(図26)では、50Mbps以上と回答した人が最も多い。個人で光ファイバーを導入した場合、工事担当者が回線部分の速度チェックを行い利用者に知らせるのだが、この際40M〜50Mbps出るのは普通で、場合によっては70Mbps程度出る場合もあるという。ルーターやパソコンの間際まで100Mbpsの回線を直接引き込むことのできる一戸建は、速度面では有利になるのだ。
一方の集合住宅(図27)では、10Mbps以下の割合が多い。なかでも1Mbps未満の人が8.6%もいるのは驚きだ。先に説明した建物内で回線が分岐されることに加え、古いマンションなどでは、構内配線に問題があり十分な速度が得られない例もあるという。光ファイバー対応マンションの購入を考えるなら、理論値だけでなく、できれば実効速度も確認したいところだ。