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話題の「torne」(トルネ)は何が違うのか(1/4 ページ)

» 2010年03月31日 18時56分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(SCEJ)が発売した「プレイステーション3」用の地上デジタル放送録画キット「torne」(トルネ)が話題だ。地デジだけの1番組録画という割り切った仕様にも関わらず、軽快なユーザーインタフェースや9980円という手ごろな価格で話題になり、発売から品薄の状況が続いている。そのtorneを借りることができたので、1週間ほど使ってみた。

 torneは、外付けの地上デジタルチューナーと視聴・録画アプリケーションをセットにしたPS3専用の周辺機器。地上デジタルチューナーを付属のUSBケーブルでPS3に接続し、アプリケーション(BD-ROM)をインストールすると、地上デジタル放送の視聴や録画が行えるようになる。また、USB接続の外付けHDDで録画容量を増やせたり、PSPと連携する機能も備えているなど、シンプルな仕様の割に付加価値が多いアイテムでもある。

photophoto torneの本体はとてもシンプル。前面にPS3と接続するUSB端子がある
photophoto 背面にはアンテナの入力と出力。底面にB-CASカードスロットを備えている

 今回は、120GバイトHDDを内蔵したPS3(CECH-2000A)とtorne、リモートプレイ/番組書き出し用の「PSP go」、そしてアイ・オー・データ機器の外付けHDD「HDCR-U500K」(500Gバイト)を拝借し、1週間ほど試用した。さらに、3月中旬に発売されたPS3用ゲーム「龍が如く4 伝説を継ぐもの」もgames編集部から拝借する。もちろん、単にゲームがしたかったわけではなく、ゲームプレイ中も録画できるtorneのマルチタスク性を検証するという建前のもと、神室町(龍が如く 4の舞台)にいる矢口真里さん(セラピスト・マリ)に逢いにいくのだ。

photo 外付けHDDは、アイ・オー・データ機器の「HDCR-U500K」。つや消しブラックの筐体がPS3やtorneに似合う。試用機は500Gバイトだが、HDCR-UKシリーズには1Tバイトと1.5Tバイトの製品が用意されているほか、4月中旬には2Tバイトまでラインアップする「HDCR-UE」シリーズも登場する

 試用機にはtorneのアプリケーションが導入済みだったため、セットアップの過程は割愛させていただく。さっそくクロスメディアバー(XMB)のテレビ列(torneをインストールすると現れる)にあるtorneを起動すると、白を基調とした未来的な画面が迎えてくれた。

 円形のメインメニューは上下にくるくると周り、選択中のアイコンは拡大表示される仕組み。テレビを選択しているとフキダシの形で「放送中のニュース、報道は……」などと番組を教えてくれたりと、なかなか凝っている。また、左上に録画予約の件数や、まだ見ていない録画番組の数が表示されるのも便利だ。

photophoto クロスメディアバー(XMB)のテレビ列から起動(左)。メインメニュー(右)

 ただ、BDレコーダーのXMBに慣れていたためか、最初はXMBのビデオ列に録画番組が表示されないことに若干の違和感を覚えた。torneでは、録画予約などの操作はもちろん、録画番組の管理などもすべてtorneの白い画面で行う。これはtorneがPS3の追加機能というより、ゲームと同じアプリケーションとして機能しているため。torneで録画した番組も、PS3から見るとビデオではなく、ゲームソフトのデータと同じ扱いで管理されている。

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