NTT収容局からの距離が短いのにスピードが出ない時には、ノイズ源の影響が考えられる。 ADSL回線にノイズが混じると信号が拾いにくくなり、 スピードダウンにつながるからだ。
そこで、 まずはLANケーブルや電話回線のノイズ対策をしてみよう。 ノイズをカットする「ノイズフィルター」や、 ケーブルをノイズから守る「ノイズシールド」など、 ノイズ対策製品は数多くあり、 数千円で購入することが可能だ。
●ADSLノイズフィルターMJ-ADSLF2 内蔵された高周波フィルターが、 電話回線上のノイズをカット。 ADSLモデムの直前に設置すると効果的だ
●ノイズチューブ LD-NT205/BK 電磁シールド効果を持つチューブで、 ケーブルを中に通してノイズを防ぐ。 電話線だけでなくLANケーブルにも有効
●ADSLモデムのそばに置いてはいけない電化製品
●テレビ・ディスプレイ ブラウン管や液晶ディスプレイは画像を映し出すために、 強力な高周波を使っている。 そのため、 そこから発生したノイズがスピードダウンの原因となりやすい。
●電子レンジ 電子レンジは、それ自体が超強力な高周波発生装置。 使う電波はADSL回線の信号よりはるかに高いものだが、 高周波発生回路からのノイズがスピードダウンの原因となる。
●冷蔵庫 冷蔵庫は、 強力なモーターによってヒートポンプを回して中を冷やしている。 このモーターが発生するノイズは、 古くなればなるほど外に漏れやすくなるので要注意。
●インバータ蛍光灯 インバータで電流の周波数を上げる蛍光灯は、 インバータ部分から高周波のノイズを発生しやすい。 電力自体は小さいものの、使用時間が長い電化製品なので影響は大きい。
●換気扇 換気扇を回すのには、 強力なモーターが使われている。 とくに最新の換気扇では、回転数調節にインバータが使われているので、 高周波のノイズ発生源となりやすく要注意。