ほどなく朝日新聞社近くの公園で終了。互いの労をねぎらうみなさんのなか、熱心にビラ配りをしていた19歳と20歳の女子にお話をうかがってみた。
「今日はぬるかった。銀座はブランド品買いにきてる中国人が多いからダメ。ビラ配っていたらシナ人っぽい顔の人から『いらねえんだよ!』って怒鳴られたし。やっぱアキバとか渋谷でやった方がいいと思う」(19歳学生Aさん)
「やっぱりもっと過激じゃないとダメだよ。ぬるいとたいしたことないんだなって思われちゃう。なんであんなに怒ってるんだ? ってみんな興味をもってくれる。今日のはちょっとお上品すぎた」(20歳のフリーターBさん)
2人とも夏の「フジテレビデモ」で初めてデモを体験し、それが縁で親しくなった「デモ友」だという。これまで4〜6回保守系のデモに参加してきたが、過激な言動で知られる「在特会」のデモが最もイケていたという。
「過激」を求める若者は確実に増えている。「次の標的」がどの企業になろうとも、このような「一般人愛国デモ」から今後も目が離せない。
1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。
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