Mobile:NEWS 2002年7月17日 01:42 AM 更新

iショット3機種のカメラ機能を比較する(3/3)


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サイズ変更やトリミングが可能な「D251i」

 カメラで撮影した画像は、さまざまに利用できる。3機種共にメインディスプレイの待ち受け画像に設定できるが、F251iは背面液晶の待ち受け画像に利用できない。


左はD251iの背面液晶設定画面。待受画像に各種時計を重ね合わせることもできる。右はSH251iの背面液晶設定画面。撮影後すぐに待受画面を設定することもできる

 スケジュール機能自体のないSH251iを除き、F251iとD251iはスケジュールに画像を貼り付けることが可能。また各機種共、アドレス帳に登録された人ごとに画像を設定できる。登録した人から電話がかかってきたりメールが届いた際に、メインディスプレイ、背面液晶に設定した画像が表示されるというもの。F251iは、アドレス帳のグループに対して画像を設定することも可能だ。

 撮影した画像に、さまざまな加工を施すこともできる。

 ただし各機種とも、加工が可能なのは基本的にiショット(S)のみ。F251i、SH251iはiショット(L)のサイズを変更することもできない。どちらのサイズで撮ればいいか迷う部分だ。SH251i、D251iは待ち受け画面・120×160ピクセルにも加工が可能。ただし待ち受け画面サイズはiショットで送信できない。

 唯一、D251iは画像サイズの変更やトリミングが可能なため、VGAやQVGA、iショット(L)で撮影した画像でもサイズを変更することで加工が行える。

機種SH251iD251iF251i
エフェクトセピア、きらきら、浮き彫りぼかし、エッジ強調、モザイク、ネガポジ、拡大セピア、浮き彫り、モノトーン、くっきり補正、明るい部分の補正、暗い部分の補正
スタンプ49+24+12種類70+15種類
文字
フレーム7種類10種類20種類
合成
トリミング
圧縮変更
サイズ変更
回転

文字はD251iとF251iで入れられるが、F251iが1文字1文字グラフィックスを選択してスタンプのように入れていくのに対して、D251iは文字を入力するタイプだ。F251iでは数文字を入力するだけで精一杯。前述したが、D251iは効果を適用したままで撮影でき、F251iはフレームを表示させたまま撮影できるのも忘れてはならないだろう
ちなみにフレームは、D251iとSH251iが3Dを使った装飾系のものが多いのに対して、F251iはアニメ調のもの。観光地によくあるパネルから顔だけ出すようなフレームも用意されている

保存枚数は「F251i」が多い。「D251i」はDuo活用を

 各iショット端末は、さまざまな画面サイズが選択できる。しかし、基本的にはiショットで送信できるiショット(S)とiショット(L)が中心だ。外部メモリスロットを備えるD251iだけが、QVGAやVGAサイズの撮影も行える。

機種SH251iD251iF251iiショット送信
iショット(S)120×120144×144
壁紙・待受画面120×160不可
iショット(L)288×352
QVGA240×320不可
VGA480×640不可
ズーム4倍8倍2倍

iショット(S)はF251iだけ一回り大きいサイズ。デジタルズームは各機種共に基本的にはiショット(S)で用いる。SH251iでは待受画面でも4倍ズームが可能。D251iは壁紙でも8倍ズームが行える。D251iはQVGAでも2倍ズームまでは可能だ

 画質は多少の調整が可能だ。SH251iはiショット(S)と待受画面に関してのみ、NORMAL/FINE/SUPERFINEの3種類の画質を選択できる。ただし、それほど極端に画質の差がつくわけではない。F251iには画質の調整はない。D251iは、すべての画面サイズでファイン/標準/エコノミーから画質を選べる。

 iショットは、J-フォンの写メールのようにファイルサイズによって“送れる/送れない”が決まるわけではないので、画質を良くする(圧縮率を下げる)ことのデメリットは保存枚数が少なくなることくらいだ。

機種SH251iD251iF251i
iショット(S)80枚560枚1000枚
壁紙・待受画面80枚250枚
iショット(L)20枚80枚333枚
QVGA90枚
VGA30枚
メモリ容量はF251iが最大容量。SH251iは画面メモとメモリを共用、D251iはメロディやダウンロード画像と共用しているたま、F251iだけが、この数字に近い枚数を実際に撮影できる

D251i圧縮モードファイン標準エコノミー
iショット(S)490枚490枚970枚
壁紙・待受画面320枚490枚490枚
iショット(L)190枚240枚320枚
QVGA240枚320枚320枚
VGA80枚110枚160枚
D251iで8MバイトのメモリースティックDuoに保存できる画像枚数。圧縮モードによっては2倍近い差がつくようだ

軽快感では「F251i」、ソフトの出来で「D251i」

 iショット端末3機種を試用して、メニュー操作が最も直感的だったのは「D251i」だ。“画像を選んでiショット送信する──”たったそれだけのことでも、F251iやSH251iはメニューを切り替えなくてはならない場面が見受けられる。カメラ周りの操作をよく練り込んだ端末、D251iにはそんな印象を受けた。

 ただし、ストレスなく操作できる……という意味ではD251iには及第点がつけられない。サムネイルや画像の表示は高速だが、シャッターを切ったときのレスポンスが悪く、メニューの表示も遅い。「メニュー、上、左、決定、下、下……」と操作を覚えていても、素早く操作するとキーを取りこぼす。これはカメラに限らずD251iのソフトウェア全般にいえる。

 逆に操作軽快だったのはF251iだ。表示に凝ったグラフィックスを使わず、多くの場面では2色表示。そんなところも軽快感に影響しているのかもしれない。


左からSH251i、D251i、F251iでの作画例。それぞれiショット(S)のサイズだ。F251iのみ144×144ピクセルと一回り大きい。ファイルサイズは、SH251iが4Kバイト、D251iが10Kバイト、F251iが5Kバイト。画質の判断はお任せしたい


D251iでの作画例。右下から時計の逆周りに、VGA(480×640ピクセル・65Kバイト)、iショット(L)(CIF・288×352ピクセル・28Kバイト)、QVGA(240×320ピクセル・26Kバイト)、壁紙(120×160ピクセル・12Kバイト)、iショット(S)(120×120ピクセル・10Kバイト)

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[九条誠二, ITmedia]

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