「新時代を身近に体験」――ドコモが丸の内にスマートフォン専用ショールーム
ドコモがスマートフォンに特化したショールーム「ドコモスマートフォンラウンジ」を丸の内に開設する。実機を豊富に用意するほか、カスタマーサポートやセミナーを展開し、スマートフォンの販売促進を目指す。
「ドコモスマートフォンラウンジはスマートフォンに特化したショールーム。端末だけでなく、コンテンツやアプリも体験できる」――NTTドコモは8月3日、ドコモショップ丸の内店に併設されたスマートフォン専用ショールーム「ドコモスマートフォンラウンジ」のオープニングイベントを開催した。4日から営業を開始する同ショールームでは、充実した端末のタッチアンドトライコーナーに加え、設定などの疑問やトラブルに応えるカスタマーサポートコーナーを用意。さらに、セミナーイベントも定期的に開催して、スマートフォンの認知拡大と販売促進を狙う。
「2010年の(国内の)スマートフォン市場は300万台になる予想している。Xperiaも日を追ってお買い求めいただくことが増えている。まさにスマートフォン新時代の幕開け」――同社取締役常務執行役員の熊谷文也氏はオープニングイベントの冒頭でこう語った。同社は4月に発売したAndroid端末「Xperia」を皮切りに、「スマートフォン新時代」を銘打ってスマートフォンの普及に力を注ぎ始めている。10〜11月にはSamsung電子製Android端末「Galaxy S」を投入するほか、冬には7機種のスマートフォンを用意して、2010年のスマートフォン販売目標である100万台の達成を目指す。
こうした取り組みの一環として用意されたのが今回のショールームだ。「スマートフォンは急激な拡大を見せているが、一方で『よく分からない』『当分利用する予定はない』というお客様の声も多い」と、スマートフォン事業推進室の三嶋俊一郎氏(営業推進担当部長)は話す。ショールームでは、同社のスマートフォンに詳しい専門スタッフを常駐させ、ユーザーの疑問や相談に応えるという。また、カスタマーサポートコーナーも用意して、端末の操作や設定方法を案内する。
定期的なイベントの開催も施設の特徴で、毎日決まった時間に開催するレギュラーイベントに加え、週に1回程度のペースで特別イベントを開催する。レギュラーイベントでは、スマートフォンの基礎知識やビジネスの活用法などを紹介。特別イベントとしては、8月6日にモデルの冨永愛さんを招いたトークイベントを開催し、16〜21日にはシャープによる「Lynx セミナー」、23〜26日にはリサーチ・イン・モーション・ジャパンによる「BlackBerry セミナー」を行う予定だ。今後、イベントのスケジュールはショールームの専用Webサイトでアナウンスするという。
店内には現状で「1機種15台程度」の端末を用意しており、機種ごとにガイドブックなども置いて、ユーザーがじっくりと端末を体験できる環境を整えた。また、三嶋氏は同施設のポイントとして「販売は併設されたドコモショップで行い、ショールームでは買い物ができない」ことを挙げる。通常のショップでは「『買わされてしまうのではないか』という意識が働きがち」だが、ショールームならば気軽に端末に触れたり質問したりできると同氏は説明する。
施設の想定利用者は20代から40代のユーザー。駅から近いことに加え、ドコモショップとの併設ができることから、丸の内での開設を決めたという。今後、同ショールームの状況を見ながら、全国でのショールームの展開も検討していきたいと熊谷氏は話した。
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