BlackBerry Bold 9700の「ボイスコマンド」に怒られてみた:ふぉーんなハナシ
BlackBerry Bold 9700に搭載されている音声コマンド技術を用いた「ボイスコマンド」を使ってみたが、いろいろびっくりした。
NTTドコモのスマートフォン「BlackBerry Bold 9700」には、ニュアンスコミュニケーションズの音声コマンド技術「VSuite」の日本語版が搭載されている。「VSuite」の日本語版が採用されたのはBlackBerry Bold 9700が初めて。どんな機能なのか、そして音声認識の精度はどの程度なのか――。さっそく試してみたところ、その第一声を聞くやいなや、「おや?」と思った。
まず「ボイスコマンドをどうぞ」から始まるのだが、声の音量が大きい。そして声の語気がどことなく強く、やや早口。音声認識というと、優しいお姉さんが穏やかな語調で話しかけてくれる印象があったが、BlackBerry Bold 9700のお姉さん(?)は少し怖い。しかしここで気後れして黙ってしまうと、「やり直してください」と怒られてしまう。とりあえずコマンドを伝えよう。
ボイスコマンドで利用できる機能は、アドレス帳に登録した人物への電話発信と、バッテリー残量や電波状況、自局電話番号の確認など。電話をかけるときは「電話」と発した後に相手の名前や電話番号を言えばよい。バッテリー残量や電波状況を確認したければ、「確認」と発した後に「電波」「バッテリー」などと話せばよい。
「確認」と言ってから「ステータスのどの項目ですか?」と聞かれた後に「電波」と言ってもしっかり答えてくれるが、その後「次回はこう言ってください。確認、電波」と注意される。これは本来は「確認、電波」と続けて言うのが(より)正しい方法だからだろう。ちなみに、「次回は〜」のアドバイスは2回目以降は言われなくなるが、端末を初期状態に戻せば再び聞ける。
電話をかける際は、先述のとおり「電話」+「相手の名前(または番号)」を発する必要があるので、登録した「愛亭太郎(あいていたろう)」で試してみた。筆者は最初「電話」を先に言うことを知らず、ひたすら「愛亭太郎」と発してしまい、「やり直してください」「コマンドが認識できませんでした。やり直しますか?」と何度も注意された。しかし、ここで奇跡(?)が起きた。「筆者が名前を発する」→「BlackBerry Bold 9700がやり直しを要求する」という応酬を5回繰り返した後、BlackBerry Bold 9700が根負けしたのか、名前を発しただけで愛亭太郎に発信してくれた(以下の動画を参照)。
なお、ボイスコマンドは英語版も用意されており、イギリス英語とアメリカ英語を選択できる。2つとも日本語版よりは穏やかな印象で、音量と語気の強さは日本語版には及ばない。この2つを比べると、アメリカ英語の方がイギリス英語よりも音量が大きいので、怒られ慣れていない人にはイギリス英語版をお勧めしたい。ちなみに、英語版は日本語で登録したアドレス帳の名前は認識せず、いくら「call 愛亭太郎」と発しても認識してくれず、試しに登録した「Mike」さんに何度も誤発信していた。
ボイスコマンドは初期状態では左サイドキーから呼び出せるが、マナーモード時でも音を発するほか、左サイドキーは意外と押し間違えやすいので要注意。電車の中や会議中などにうっかり押してい恥ずかしい思いをしないようにしたい。筆者は静まりかえったオフィスで何度か間違えて押してしまい、そのたびに注目を集めてしまった(ごめんなさい)。サイドキーの割り当て機能はオフにするか変更できるので、ボイスコマンドを常用しない人は変えておいた方がいいだろう。
ボイスコマンドを最初に使ったころは、その強い語気と大きな声に圧倒されたが、慣れてくると「この少し怖い感じも悪くないな(むしろいいかも)」と思ったのだった。機能面では、電話だけでなくメール送信もサポートしたり、特定アプリをボイスコマンド経由で呼び出せたりすると、さらに便利に楽しく使えそうだ。
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