CeBIT 2013で見た欧州のWindows Phone事情:ななふぉ ITmedia支店(1/2 ページ)
2013年3月5日〜9日までドイツ・ハノーバーで開催された「CeBIT 2013」には、現地の大手キャリアがブースを出展。ドイツ国内向けに多数のスマートフォンや関連サービスを展示した。欧州ではWindows Phoneのシェアが上昇傾向にあるという。実際のところはどうなのか、CeBITのWindows Phone関連展示から探ってみたい。
Kantar Worldpanel ComTechのリポートによれば、欧州主要国においてWindows Phoneのシェアが上昇傾向にあるという。2012年12月から2013年1月にかけての「Windows」の販売台数シェアが、英国では5.9%から6.2%へ、フランスでは4.1%から5.7%へ、ドイツでは2.6%から5.1%へ、それぞれ上昇。イタリアについても13.9%から14.0%と、存在感のあるシェアを維持している。
ドイツでは65.3%をAndroidが占めており、依然として差が大きいことは事実だ。しかし期間はWindows Phone 8端末が実際に店頭に並んだ時期と重なっている。最初の滑り出しとして、Windows Phone 8はまずまずの成果を上げているといっていいだろう。
これを裏付けるかのように、CeBIT 2013においても多数のWindows Phone 8端末がブースに並んでいた。スマートフォンの展示会といえば、2月末にスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2013」(以下MWC)のほうがメインと思われがちである。しかしMicrosoftは2013年から展示会への出展を見合わせていることもあり、MWCでの端末展示はそれほど多くなかった。一方、CeBIT 2013ではドイツ法人のMicrosoft Deutschlandが巨大なブースを出展した。
ドイツテレコム、独VodafoneがWindows Phone 8を積極的に採用
T-Mobileブランドで携帯電話事業を展開するドイツテレコムは、CeBIT 2013において特に大型のブースを構えており、高い存在感を放っていた。そのドイツテレコムブースでは、最新の「HTC One」や「BlackBerry Z10」が注目を集めていたことは言うまでもないが、Windows Phoneを手に取るスーツ姿の来場者が多かったのも印象的だ。
ドイツテレコムは2012年10月からポーランドでNFCによるモバイル決済サービスを展開しているが、年内にもドイツ国内でサービスを開始する。当初はNFC対応Android端末のみサポートされるが、Windows Phone 8への対応も進めているという。
一方、独VodafoneブースにはMWC以前に発表された全てのWindows Phone 8端末が展示された。MWCにおいてNokiaのステファン・エロップCEOは、ビジネスユーザー向けの端末展開で提携したキャリアの1つとしてVodafoneの名前を挙げていた。世界各地でサービスを展開するVodafoneだが、ドイツにおいてもLumiaシリーズを始めとするWindows Phone 8の展開に注力していくという。
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