ネット専業証券のカブドットコム証券は2月21日、株価情報データベース(DB)をHDDからシリコンメモリに切り替えた新情報系システムを導入したと発表した。HDDシステムと比べ約20倍の高速化と約25%の負荷軽減ができたという。
従来は情報系データを大型サーバとストレージで集中管理し、各アプリケーションサーバが利用する形を取っていたが、集中管理をしている分増強に時間がかかる上、コスト負担も高い点がネックだった。
新システムでは、シアンス・アールが販売するメモリRDBMS「Kairos」を国内証券として初めて導入した。アプリケーションサーバ全台にメモリDBをそれぞれ搭載する分散型の仕組みを採用しているが、メモリDBが軽量なため、アプリケーションサーバのCPU利用率にはほとんど影響がないという。
SQLがそのまま使えたため、アプリケーションの書き換えは一切不要なまま移行できたという。高速化を図りつつ、増強コストは従来比で1億円相当の削減効果があったとしている。
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