Googleがスマホで「VR」「AR」に取り組む理由
昨今のIT業界では、新しいトレンドとして「仮想現実」(VR)や「拡張現実」(AR)が注目されている。それをモバイル環境で実現しようとしている1社が、Androidプラットフォームを主導する米Googleだ。
同社はAndroid端末用のVR技術「Daydream」と、AR技術「Tango」を開発。複数のパートナーメーカーを通して対応端末を発売している。
- →米Google、新型Androidスマートフォン「Pixel」「Pixel XL」発表 AIアシスタント機能、VR対応、イヤフォンジャック搭載(自社ブランドのDaydream初対応端末:日本未発売)
- →Lenovo、Project Tango対応スマートフォン「Phab 2 Pro」を発表 9月発売で499ドル~(一般向けに販売された初のTango対応端末:日本でも販売中)
Googleはなぜ、モバイル向けにVR・AR技術を展開するのか。5月8日に行われた開発者向けイベント「Unite 2017 Tokyo」で、同社でDaydreamとTangoのPublishing Producerを務めるアレックス・リー氏がその背景を語った。
リー氏によると、IT業界では15年おきに「ビッグウェーブ(大波)」が来るという。現状は、スマートフォンを始めとする「モバイル」の波から、VR・ARに代表される「空間認識コンピューティング(spatially computing)」の波に乗り移る過渡期にある。
この過渡期に、Googleが「“過去”の波」(リー氏)であるモバイルデバイスを使ったVR・ARに注力する理由はスマホの普及台数にある。リー氏は現在30億台以上のスマホが普及し、現在も年間15億台の新しいスマホが出荷されているという統計があることに触れつつ、この規模感が同社だけではなくアプリ開発者にとっても重要だと指摘する。
同社は「情報をアクセスしやすく、使いやすくすること」を使命としている。そのことにのっとって考えれば、スマホでVR・ARを実現すること自体は自然の流れといえるだろう。
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